今日も 歩く、歩く
奥駈3日目、朝3時過ぎ起床。
薪ストーブの残り火のおかげで温かく眠れました!
昨夜も19時を過ぎてから何人も人が来て小屋はほぼ満員。日が暮れて到着するなんて、みんなギリギリのスケジュールで動いてるなぁ。。
朝ご飯は
・きのこパスタ
・ミニラーメン
・ぶどう
・スタバのコーヒー
(写真無し)
2時間程でお腹が空いてしまいました(汗)
パスタってお腹もたないねぇ。。
4時半頃出発。
最初のピーク転法輪岳を目指して登りのトレイル。
明け方の森が幻想的。
転法輪岳を過ぎると次は倶利伽藍岳。名前から修験道です。
行仙岳は山頂に電波塔。下界に近づいてきた感がしました…
行仙岳を下ったところに行仙小屋。
大きな小屋で、小屋番の方がいらっしゃいます。
コチラでお水を分けていただきました。
ありがとうございました。
(…が、もっと多く分けていただけば良かった…と後で後悔することに)
行仙小屋を出てすぐのところで奥駈道を整備されている新宮山彦ぐるーぷの代表川島さんとお逢いしました。(ご挨拶してくださいました)「奥駈道を歩いてくれてありがとう。歩いてもらわないと道は廃れますから…」
とおっしゃられて大いに恐縮です。小屋の設置やトレイルの整備など並々ならぬ力を新宮山彦ぐるーぷの方々は長年に渡り注いで来られたと思います。そんな方に「ありがとう」と言われるとは。
歩くのは自分自身なのですが、山を歩かせていただいている、という気持ち大切ですね。
後日本で読んだのですが明治はじめの廃仏毀釈によって廃れてしまった奥駈道を昭和に入ってから整備して復活させたのにこの山彦ぐるーぷの力が大きかったとか。歴史と信仰ある奥駈道ですが、「ある」「つくる」のではなく「あり続ける」「つくり続ける」ということがいかに貴重なことで大切なことか…もうそれ自体が修験なのではないかなと思います。
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本日のメインディッシュ、傘捨山。
あまりに急登で行者が疲れ果てて傘を捨ててしまったとか…というお山なのですが
這いつくばってのぼるような…いや、もう本当に急登でしたーー。
力尽きて山頂で早めのランチ。
傘捨山は道路が近くにあるためこの山単体で登る方も多く、そういった登山者の方に「さとうのご飯」を「ご接待」と言われ、いただいちゃいました。
三日間アルファカ米で過ごしてきた身にとって、このご飯のなんと美味しかったこと!
所詮アルファカ米は簡易なご飯なのだと。白ごはんだけでぱくぱく食べてしまいました〜
食べ物の有り難みは深い。ありがとうございました!
元気復活して「危」マークいっぱいの槍ヶ岳、地蔵岳へ。
予想以上の「危」の連続…
地蔵岳はピークの裏側の崖っぷちにお地蔵様。
全てがとにかくスリリングな界隈です。
地蔵岳をクリアすると山の景色がますます柔らかくなってきます。
香精山を過ぎ、如意宝珠岳を過ぎ…
アップダウンを淡々と歩きます。
このあたり、荷物さえ軽ければ走りたくなるようなトレイルです。
そして…
わぁーー3日ぶりのアスファルト〜〜(笑)
車の音も聞こえ、もう下界感満載ー
実はこの日、予想以上の暑さに水がこの辺りで切れてしまいました。昨日、一昨日とは寒さのため日中それ程水を飲まなかったのですが。小屋で多めに水を分けていただいておけば良かったと、無用な遠慮を後悔…
頭の中は野営地の玉木神社の自販機のことばかりを考えておりました。
最後の最後に修験の道も生理的欲求にには勝てず…(汗)
展望台を通過し
世界遺産大峰奥駈道の記念碑にも立ち寄り
玉木山到着〜
ここから玉木神社の神域に入ります。
山奥から下ってきて既に下界感満載だった玉木山からさらに下るというのに、急に空気がひんやりとします。「神域」に入ったのだと空気で感じられるのはスゴイ。
ヨガのT先生から玉置神社の名前の由来となった石を是非見て欲しいと言われていたのですが、探さずとも奥駈道の途中にありました。(下から登って来られた方に教えていただいた)
古来より大切に守られて来た感ある巨樹が連なる境内は本当にステキだったのですが…
水切れを起こしている私の心の中は自販機♪自販機♪が連呼されておりました。
売店が閉まらないうちに…と境内を散策するのは明日にしてとにかく本日の野営地の駐車場へ急ぎます。
(玉置神社をファーストインプレッションで味わえなかったこと、やや後悔)
17時前に待望の自販機&売店に到着〜!!
3日ぶりに「お金」を使って自販機で購入したドリンクを一気飲み。脱水手前の身体に沁みることといったら!「お金」で解決できる地に戻ってきたことにホッとすると同時に、それまで謙虚だった気持ちにあれを飲みたいこれを食べたいという意欲というのか「欲」がみるみる湧いてくることが不思議と面白くも心地良いような…「修験」の境地には遠いけど、人にとって「欲」は大切なのではないか と人間の欲望をポジティブに捉えたという愛染明王のような心持ちに(笑)
ああ、「下界」に降りてきたのですね…
水分を補給してほっとしていたら、奥駈を走ったことがあるという方が声をかけてくれ、売店で販売していた八朔を分けてくださいました。この八朔の瑞々しさ甘酸っぱさが五感になんと心地良かったことか!「あぁ美味しい…」と唸りながら胃の中へ。3日ぶりのフレッシュな味に感動です。お昼の「さとうのごはん」といい、「はっさく」といい、奥駈縦走者に対するご接待の心に感謝。人里離れた山奥から3日ぶりに下ってきたこの日に人の親切というギフトに出逢えるとは…ただただありがたいなと。これも修験道なんでしょうか。
売店にて、とりあえず…
(ああ、下界)
ごはんはサービスです。
いや、もう…
泣きそうなくらい美味しかった!
本日はコチラの駐車場で初のテントの予定だったのですが…
(テント、買いました!)
先ほどの売店の控え室の6畳間に泊まっていいよとのありがたいご提供を受けて
あっさり初のテント泊はあきらめ(笑)3日ぶりに畳のお部屋で寝させていただきました〜。
本日も一日の無事を感謝。
夕日を眺めると旅の一日を慈しむ時間が持てるような気がします。
駐車場のトイレにて、3日ぶりに水をたっぷり使っての洗顔もでき、さっぱりしてから
今日も一日おつかれ〜
3日ぶりに電気のある生活に戻ったためか、
この日は遅めの21時頃就寝。