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Ultra-Trail Mt.FUJI 2016 容赦の無い自然の姿

やっぱり、また来るんだなと思う…
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Ultra-TRAIL Mt.FUJI 2016 ことUTMF。
富士山の周りをぐるっと回る100マイルレース。
日本で一番有名なトレイルランレースで、国際レース。
STYだった第一回から連続して参加してきました。
5回目の今年のレースはいかに…


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前日は大雨で飛行機が遅れるというハプニング。
なんとか受付に間にあう時間に河口湖に到着できたけど、
既に天候トラブルの予感が…

お宿は山仲間Fさんが手配した北陸&関西チームの集まる大部屋。
久しぶりにお逢いする昔からの山仲間にリラックスモード〜

晩ご飯はカッパ飯(大盛り(笑))をいただき、
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この日は10時過ぎには就寝。


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翌朝、9時頃もぞもぞ起き出し、
ゴハン食べて準備したりゴロゴロしてスタートの13時に備える。
12時過ぎに宿を出ようとしたら、帰ってくる方々が…
なんと大雨警報によりスタートが15時になったとのこと。

部屋に戻り、また布団の中へ。なんせこの後40時間の不眠不休の旅が待ってるもんねぇ。。
とにかくみんな省エネモード。

14時半頃にスタート会場へ。
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既に大勢の人が並んでおり、もう後方グループでした(汗)
スタート30分前に実行委員長の鏑木さんから重大発表が。
なんと、静岡側に警報が出ているためレースは49キロに短縮されるとのこと。
しかも後半はほぼロードになるとのこと〜(泣)


100マイルレースと思って立っていたスタート地点。
みな一斉にため息を出し、動揺の声が溢れます。
え?もう今日終わっちゃうの??えええーー??

…が、いつもの私の100マイルレースマインド。
先は見ない、次のエイドのことしか考えない…
そんな思いでスタートに立っていたので、
それ程動揺しませんでした。
(とりあえず、最初のエイドが最初の目標)


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スタートは後方にいたためか、ゲート通過まで1分半程。
ショートレースに変わったし、ヤバいヤバい〜
と、もみくちゃのゲートを通過して隙間が空いた瞬間、
スリスリと前へ前へ。

といっても昨年もあったトレイル入り口でストップがかかります。
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去年よりも後ろの人が少ない(汗)
この振り返った時の人の少なさに危機感を覚え、
トレイルでとにかく前へ前へ。
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こうやって、前へ行きたい、行こう!という
勝負への「欲」が出てきていた自分のことが嬉しい。
ここ2年程モチベーションが下がっていたのでね。

途中でレース中唯一顔をみせてくれた富士山。
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渋滞の後ペースを上げたせいもあり、
予定通りの時間でA1とA2を通過。
途中、和歌山のFさんのサプライズ応援を始め、いろいろお知り合いに会えて嬉しかった。
ありがとう。


A2にてUTMFをフィニッシュできた人は明日のSTY(72キロ)にも出られるという情報を聞く。
ああ、明日も走ろう!!という気力が湧いてきて、とりあえずA3ゴールに早く着いちゃおうという気持ちになり、先を急ぎます。

ほぼ舗装路と林道のコースに変更された13キロだったので、
早く着くだろうと思っていたのですが…

激しく勢いを増し前から吹き込む大雨と
膝下までジャブジャブとはいらなければいけない水たまりの林道。
後3キロです〜と応援の方から言われてから長かったこと。
(結局あと5キロ以上あった)


そして、だんだんゴールが近づくにつれ
100マイル走りたかったのに…という矛盾した無念さが湧き上がってくる私。
何も考えない…と誓ってスタートを切りましたが、
やっぱり悲しかったんだなぁ…とゴールをして初めて感じました。
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A3ゴールは10時過ぎ。
何の感慨もなく、寒さに負けて即送迎バスに乗りました。



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時間差でみなそれぞれ帰ってきたので、
寝れたのが寝てないのか良くわからない状態で
4時間程の睡眠で起きた翌朝6時。

なんやかんや言っても45キロ以上走った身体は筋肉痛。
イテテテ…と起き上がりながらも、
ああ、私今日も山を走れるんだ〜〜♡しかも70キロ以上も♡
と、ふと嬉しくなった瞬間に自分の山バカ加減を見たような…(笑)

ゆっくりファミレスでモーニングを食べて準備してから
スタート会場「こどもの国」へFさんに送迎していただいて向かいます。

河口湖は晴れていたのに静岡側の子どもの国は大雨〜
昨日の予報では午後から晴れだったのに(涙)
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車の外から出られず、スタート15分前にゲート前へ。
昨日も走って、今日も大雨なのに走るブルーゼッケンのUTMF選手達…
みんなミョーなテンション〜〜(笑)
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レースを走っていいと言っても、UTMF組は記録がつかないため、
最後尾からのスタートです。
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雷も鳴っており、大丈夫なのかな…
また中止になるのでは…
そんなこと考えながらのスタートです。

こどもの国園内の舗装路で既に水たまりが多くて
トレイルに入る前から水浸し…(笑)

で、後ろの方からスタートしたせいもあり、
トレイルに入って直ぐにこの渋滞〜。
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ずぶ濡れで立ち止まっているとだんだん身体が冷えてきます。
動くから大丈夫かなとレインパンツを履かなかったことをやや後悔。


トレイルは昨日のUTMFより状態は酷く
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雨も勢いを増しいわゆる「ゲリラ豪雨」になってきます。
昨日は雨が降ってないのにスタートを2時間遅らし、しかも47キロに短縮されたのに、STYは雷鳴ってる大雨でスタートし短縮などのアナウンスも無し。100マイルレースとの格差を感じました…。(確かに70キロくらいならずぶ濡れでも走り通せるかも)


が、ドロドロトレイルと渋滞でほぼ走れず。
この区間に限って林道や舗装路がほとんどないので、次のエイドまでの17キロの距離を稼ぐ区間が無く、昨日のUTMFより過酷な状況でした。

走れる区間に来たかなぁ…と思ってたら急にストップがかかり、前方の方から戻ってくださいとの声が。
???
どうやら増水した濁流でトレイルが川になって流れており渡れなくなっているとのこと。
戻ろうとしたらまた前へ進んだり…
20分くらい右往左往します。
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地図みたり電話かけたりする方々。

ちょうど直ぐ後ろにいたSちゃんとちょっと様子を見に行こう…と
前の女性と3人で左手の土手をよじ登って前の様子を見に行ったら
止まっている箇所はコチラでした〜
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うーん、六甲のトエンティクロスみたいにしょっちゅう増水する川を何度もジャブジャブ渡っている私としては、これくらい渡れるのでは??と思い、同じく山経験値の高いSちゃんも渡れるよね…て。
で、この写真の外国人の方がジャバジャバと渡ったので深さ確認もでき
この次、私達女子3人がトライ…(笑)

すぐ上流の方が浅くて渡りやすいのがわかり一歩入ってみたら、流れの勢いは強いものの「流される」という程でも無くまた膝くらいの浅さだったので難なく向こう岸へ。思わず3人でガッツポーズ。向こう岸からは拍手…(笑)もうレースという感じでは無かったですね。女子が渡れたせいか、この後次々と人が渡って来たのでもう前へ進みましたが…。

結局後半の大半はここを渡らずにこどもの国に引き返したとのこと。
レースも途中中止となり、私は太郎坊までとなりました。
まぁ、こんな状態だったらなるよねぇ。。


この後の太郎坊までが渋滞もなくドロドロトレイルのコツを掴んだのか??結構楽しく進むことができました(笑)


Youtubeでも流されていたこのモンダイの足止めをくらった濁流。
これが危険かどうかは
ああ、山の経験値だなぁと思います。




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MFより問題があったのでは?と思えたSTYのスタートですが、恐らく専門家の予想から下した判断だったかと思います。MFも途中で激しい雨に打たれた時このずぶ濡れで100マイルだったら辛いな…と思いました。どちらのレースも消化不良で持って行き場の無い気持ちは残りましたが、容赦の無い自然の脅威を体感しトレイルランという遊びが人間の手に負えない自然をフィールドにしているのだなと。準備にかけてきたエネルギー、時間や費用に対する文句、不満を上塗り出来る圧倒的な存在である自然へのレスペクト。そんなことを改めて感じた今年のUTMFでした。





おかげで?土曜日に打ち上げができたり
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寒い太郎坊でのピックアップや子どもの国までの送迎、
サポートが全くしてもらえなかったけど、サポート&応援など。
山仲間やその繋がりに本当に感謝です。

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翌日は悲しい程の晴れ。
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今年のUTMFでもう卒業、今回で最後と思ってかなりの工夫と投薬などの準備で乗り込んだおかげか胃腸は全く問題がありませんでした。「気持ち良く100マイル走りきる」という目標が叶わなかったことがかえって「また走りたい!」という意欲に火をつけたような気がして、ある意味特別なUTMFとなりました。

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by tekuteku-m | 2016-10-02 11:33 | トレイルラン(レース)

神戸・六甲を中心に山をグルグル。そして時々アートも。2016年秋、関西に戻ってきました。


by ハナ*
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