カテゴリ:美術展、展覧会( 18 )

ミニマリストのココロ…河井寛次郎記念館 

ぼーっとする時間

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寒い雨の日曜日。
長靴履いて京都へ。


清水五条で降りて最初に向かった先は…
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珍しく珈琲のお店、市川屋珈琲店。
数日前にinstagramで見て魅かれていたお店です。
清水焼の器と、すーーと胃に収まるこっくりした珈琲とオムライス。




一息いれた後、
そのご近所の河井寛次郎記念館へ。
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京都で行ってみたかった場所の一つです。
陶芸家でもあり文筆家?哲学者?でもある河井寛次郎の自宅。

河井寛次郎といえば、やっぱり民藝の人。
民芸館をはじめ、民藝に関わる展示のミニマリスト空間にはいつも何かしらの気づきが得られます。
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ミニマリストといっても、モノが少ないとか極小ということではなくって
とにかく「自分の好き」しか置かない、吟味した自分の「好き」だけに囲まれて暮らしているという感じでしょうか。どこか流行の片付け術と似ているような…(笑)
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自分の暮らしを愛していたんだなぁ…
使い込まれた家具や一定の基準で集められている調度品など。

美は日常の中にあるとした民藝の精神は、その美を定める鋭い審美眼あってこそ。
その審美眼は書物などで学べるものではなく、日々の暮らしの中で培っていくもの。

ハレではない普通の一日の大切さを改めて考える。
毎日の「暮らし」が自分を作るのだな。

そんなことを感じ、考えていたら目に留まった額に描かれていた「仕事のうた」

仕事が仕事をしてゐます
仕事は毎日元気です
出来ない事のない仕事
どんな事でも仕事はします
いやな事でも進んでします
進む事しか知らない仕事
びっくりする程力出す
知らない事のない仕事
きけば何でも教へます
たのめば何でもはたします
仕事の一番すきなのは
くるしむ事がすきなのだ
苦しい事は仕事にまかせ
さあさ吾等はたのしみましょう



捉え方はイロイロありますが…
週末だけではなく、月〜金の毎日も消化するのではなく主体的に大切にしようとできる「暮らし」を心がけたいなと思う、2017年の新年です。





驚いたことに、家の一番奥にはりっぱな登り釜が。
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入り口からは想像も付かない京都の町家の奥行きの広さに驚きます。

大雨のおかげで、街中の行きたかった場所へ行けました。
河井寛次郎記念館、オススメです!





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で、この日の一番の目的は…
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トレラン同級生の女子会♪
富山のSちゃんが京都に来ていたので、Tちゃんと共にお茶。
お二人とも去年結婚をしました。
生活がガラリと変わったお二人の話しが興味深くて面白い。
基盤のある人独特の安定感をどこか醸し出す二人の空気も新鮮。


山じゃなくて、
こんな風に街中で会えるようになるとは、思ってもなかったね(笑)
また、会おうね!






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by tekuteku-m | 2017-01-28 08:30 | 美術展、展覧会 | Comments(2)

恋するピンク色… プーシキン美術館展 フランス絵画300年 

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好きな色は?

…と聞かれたら
迷い無く「ピンク♪」と
今でも即答してしまう妙齢の私…(笑)



幸福感
そんなイメージのあるピンク。



ピンク色を背景色にしちゃったルノワールが描いた肖像画、
「ジャンヌ・サマリーの肖像」を観にプーシキン美術館展へ。


当時肖像画の背景をピンクにすることは「下品」だったらしいのですが…
ルノワールはジャンヌに恋をしながら描いたんだろうな…と微笑ましく感じる背景の優しいピンク色。ジャンヌの外見だけではなく、16歳も年下の彼女の活き活きとした生命力や若さ、女性としての初々しさ、そんなものに惜しみなく愛情を捧げて描いた様子がうかがえ、なんだか優しい気持になれる作品でした。


ピンクは人の気持をピュアにするパワーがあるのかな。
じーーと作品を眺めていたら、立ち去りがたい気持に。





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他、ゴッホやゴーギャンからピカソまで。
なんでもあり?ですが、見応えたっぷり
スター揃いの展覧会でした〜。




プーシキン美術館展 フランス絵画300年
〜12/8まで 神戸市立博物館





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by tekuteku-m | 2013-10-05 22:58 | 美術展、展覧会 | Comments(0)

LOVE展 〜森美術館 まっすぐじゃないLOVE

東京出張の寄り道は…
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話題の「LOVE 展 アートにみる愛のかたち」@森美術館へ。


LOVE=あたたかいもの
というイメージでほんわかした展覧会かと思いきや…
やっぱり森美術館、そんなことまったくなくって。

恋愛から家族愛、同性愛、異種間愛、郷土愛、人類愛、心中、別れ…なんでもござれ。
現代アートってえてしてプラスとマイナスの対比。どちらかというと負から生み出される凄まじいエネルギーも多くって。観ていて結構へヴィーで、でも見応えのある内容でした。

シャガールの有名な「町の上で」は愛する人との結婚が嬉しくって二人で空を飛んじゃった姿を描いた絵なのですが、その隣に数年後にその愛する人が亡くなり、町も戦争で焼き払われた時に描いた作品を並べていたり。なんだか観ていて涙ぐんでしまいました。


ジョン・レノン&オノ・ヨーコの映像作品は平和を語るために高級ホテルの寝室に記者を集め、「愛と平和」について語るのですが、シニカルな記者の質問に苛立つジョンの姿が赤裸裸に映し出されていたり。


草間弥生は愛について痛々しい詩を朗読していたり。
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他は、同性愛やDVの写真、生理的に受け付けないような春画があったり…
戦争の中の新婚生活を描いた作品もあったり…

とにかく濃い濃い内容。「LOVE」とは普遍的で理性というより生理的にどんな人でも持てる感情。そういう意味で自分に置き換えて想像できるので考えてしまうことはイロイロ。いろんな型のLOVEがあり、そして今の私にはヘヴィーで複雑なLOVEはやや荷が重いのかな…と思えた観後感でした。人と人、そしてモノやコトとの濃密な関わりあいの果ての真摯な姿の真っすぐではない気高さ。そこまで行き着けてこそのアートは言葉や実体以上のアーティスト達の凄みが感じられました。
だから「LOVE」なのかな。

森美術感の1周年は「Happiness」展でした。これを観に行った時は本当にハッピーな気持になったのですが…
時代なのかな。10周年の「LOVE」展はそんな柔いものではなくって、これはこれで深みがあり感慨深いものがありました。
いろんな意味でオススメかも。。



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by tekuteku-m | 2013-06-23 23:32 | 美術展、展覧会 | Comments(0)

作家の手の内 オープンアトリエ

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普段目にするのは壁にきれいに飾ったよそ行き姿の「作品」。
その「作品」が生みだされる現場はまたひと味違った「作品」でした。

“nm2・アトリエtatta 共同企画 オープンアトリエ『天満 ル・ラ・レ』”
を見に行ってきました〜。
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覗いたのは美術家の中島麦さんのアトリエです。
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意外と?(スミマセン)すっきり整理されているアトリエ。
壁一面のアクリル絵の具がすでにアートだわ〜。

こちらは新作たち。
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何故か?スクラップブック
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中島麦さんの日常が詰まっています。


自宅とは違う場所に構えたアトリエ。
会社でもない自宅でもない空間。
アトリエは日常生活の断片を作品化していくスタイルの中島麦さんの作品そのもののようで、楽しくも興味深いものでした〜。




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オープンアトリエの後は天満橋界隈を夜桜見物。
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今年の桜は早いなぁ。
もう4月!










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by tekuteku-m | 2013-04-03 22:57 | 美術展、展覧会 | Comments(0)

モノ八分目の暮らし 〜深澤直人さん講演会

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今週もKIITOへ。

あのプロダクトデザイナーの深澤直人さんの講演会に参加してきました。
深沢直人さん、お名前は知らない方も多いかもしれませんが、彼の創り出したモノは世の中にいっぱい。無印良品のアドバイザーでもあります。
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お話は、無印良品の商品開発の秘話から、日本民芸館の館長をされているお話など。

今の時代のキーワードは「調和」とのこと。
ミニマリズムとは、無駄な物を削ぎ落とすということではなく、適量ということ。そこから出てきた言葉が「モノ八分目」。腹八分目とは意味が少し異なり、今の世の中はモノに溢れており、120パーセントくらいだが、それを適量「100パーセント」にすることが「モノ八分目」。

なんとなく震災以降の今の空気感を汲んでいるかのような。
そんなストンと腑に落ちるお話でした。

でも、ご一緒したHさんがポツリ…
「オトコの人だからモノ八分目ってできるのよね…」ってemoticon-0100-smile.gif




講演会の後は交流会。
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事前にWさんから料理プロデュースが豪華メンバーで間違いなし!との情報を得ていましたが…

西川功晃(サ・マーシュ)楠田裕彦(メツゲライクスダ)福本伸也(カ・セント)
本当に豪華で美味しいコラボレーション!
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美味しゅうございました…


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興味深い夜のイベント。
ご一緒させていただいたWさんHありがとうございました!


KIITOのイベント、今後も目が離せませんね〜


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by tekuteku-m | 2013-03-30 13:16 | 美術展、展覧会 | Comments(0)

三代澤本寿展 迷いの無い線…

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六甲アイランドの神戸ファッションミュージアムで開催されている
三代澤本寿展へ。

この日はもちろん?自宅からジョグで六甲アイランドへ。
自宅から住吉川まで7キロくらい。
住吉川の河川敷はランナーの聖地と言いたくなるくらいのジョグエリア。
そこからの〜んびり河口までくだって…
六甲アイランドへの入り口がわからずグルグルしてしまい。
あきらめて六甲ライナーで六甲アイランド上陸。
ま、いっか…


三代澤本寿展
小さな展覧会。

民藝の影響を受けた型絵染はどこかユーモアがありつつも
無駄を省いたシンプルなデザイン。
セキユリオ風?
なんだかカワイイ〜と会場の中をパタパタ行ったり来たり。

「好き」な線だけを残したシンプルでいて力強い型絵染めは
どこにも迷いがなくって。
自分が決めた線だけを残した潔さ、ステキです。

私も自分の「好き」だけをこんな風に残せたら…
なんて。



三代澤本寿展
〜4/2まで。神戸ファッションミュージアムにて
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by tekuteku-m | 2013-03-25 21:50 | 美術展、展覧会 | Comments(0)

フィンランドのくらしとデザイン展

小学校6年生の時、一目惚れをして無理を言って買ってもらったランチボックス。当時流行っていたサンリオグッズとは色もデザインも明らかに異なり、本当に気に入って中学生の3年間そのお弁当箱を使い続けました。それがマリメッコの物だったと知ったのは大人になってから。そしてその絵柄のシリーズが未だに販売されていることにフィンランドデザインの普遍性の逞しさが…


…と、そんなご縁のあるフィンランドのデザイン。


話題の「フィンランドの暮らしとデザイン」展を観に行ってきました〜。


サイネージからオシャレです♪
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展示の目玉はトーヴェ・ヤンソンのムーミンの原画。
細いペン画で描かれた愛らしい原画は「本物」が持つ作家の息遣いが感じられ、ドキドキ…

あとはアアルトのデザインとか、
イッタラの食器とか
マリメッコのパターンとか、



あれ?これで終わり??
と「出口」という看板を見て思ったのだけど。

「出口」の後にドーーンと控えていたのがミュージアムグッズ売り場!
そして、すごい人!

なんだか、見本市みたいだわ〜
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ガラスケースの外から見たデザインより、
手に取ってみる事の出来るミュージアムグッズの方がテンションが上がった〜emoticon-0100-smile.gif


「フィンランドのくらしとデザイン ムーミンの住む森の生活」
兵庫県立美術館にて 〜3月10日まで





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by tekuteku-m | 2013-02-10 23:53 | 美術展、展覧会 | Comments(4)

僕は毎晩、二時間旅をする

美術家、中島麦さんの個展僕は毎晩、二時間旅をする」を観にいきました〜。
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麦さんとは以前一緒に旅行をする機会があり、
自分を表現する美術家というのはこういう物の見方をするんだ…
と驚きと感心の連続であったのですが。

麦さんの作品はいわゆる抽象絵画。
こういう作品を創り続けるということは、実体の明確な人物画などと比べると
きっと自分を掘り下げ心を研ぎ澄ます作業が必要で
なんとなくピュアな気持をキープし続ける必要があるんじゃないかなと思う。


心の中のあいまいな世界を手で紡ぎ出し、実体化していく作業。
そういう過程まで感じられる作品達。
お仕事終わりの毎晩2時間の心の旅。
サクラアートミュージアムにて〜7/15まで、オススメです!

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たまたま会場に居合わせた人たちで何故か撮影大会?
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いいネ、この空気。。




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で、この日は写真部でゴハン。
まずはJさんと…
箕面ビール♪
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パイント3杯…、美味しゅうございました。


Hさんが来てから二軒目へ。
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良く飲み、良く食べ、良くお話しました…









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by tekuteku-m | 2012-07-01 09:36 | 美術展、展覧会 | Comments(0)

トーキョーあれこれ

先週と先々週と、仕事で数日間東京へ。
隙間時間を使ってあちこち、ちょろちょろ…。


国立新美術館にてセザンヌ展へ。(〜6/11で終了)
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写真で観るより、なんていったって実物は色が優しくって素敵なセザンヌ。
風景が好きな地味な作家になんとなく共感してしまうのは私の地味な性格が起因?
意外にこういう正統派な展覧会が好きです。

そして、なんといっても国立新美術館のこの空間が好き。
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公共建築物の凄みを直に感じるこの空間。
そして、どこかデコボコした感じの人があつまる東京のこの空気。
美術館、いいなぁ〜。

なんとこの日、金曜日は20時まで開館してました〜
お仕事帰りに美術館に行けるなんて…。
東京っていいな〜

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そして、また別の日は
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ハナさんこれは観ておかないと…とお仕事先のO先生に言われた展覧会
テマヒマ展<東北の衣食住>

東北の伝統的な衣食住を紹介する展覧会なのだけど。
自らの仕事でもそうだけど、何かと効率、合理性を追求され、
その「効率」に追い立てられ何かとあくせくとしてしまう日々。
そんな次元とは異なる時間の流れる東北の手間ひまかけたモノ作り。
そこで働く人々のなんとも豊かな空気。
効率を求めるのは豊かさを追求するためではなかったか…?
豊かさとは?と考えさせられる意外に奥の深い展示でした。

そして、O先生が必見とおっしゃっていた展示のクオリティの素敵なこと!
なんと深沢直人と佐藤卓が展示ディレクター。

とにかくかっこいい!!
これ、必見です!

ミッドタウンにこんな空間があったとはと思わせる21_21Design Sight。
このギャラリーだけでも行く価値あります。
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東京滞在の〆は
渋谷の新スポットヒカリエにて。
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学生時代の友人達とのプチ同窓会。
同じ価値観を多く共有しているなと改めて思える「そうだよね〜」の連発。
そういう気楽さと共感。
同窓会が楽しく感じられるお年頃?
ちょっぴり刺激と元気をもらいました〜。










東京、今度はいつ行けるのかな?


二週間ぶりの富士山!
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by tekuteku-m | 2012-06-18 00:42 | 美術展、展覧会 | Comments(2)

永遠の永遠の永遠…

雨の土曜日。
草間弥生展 永遠の永遠の永遠に行ってきました〜。

国立国際美術館のエントランスから水玉ちゃん♪
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子どもも大好き?カボチャさん
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草間弥生…
国際的なアーティストであちこちで作品はお見かけするのですが、
こうやって体系的な彼女の展覧会に来るのは初めてです。

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エネルギー…という言葉がぴったりくる感じではないのですが、
見せるため、とかではなく心の内側から表現したいとのエナジーが溢れ出すかのような作品の数々。どこかエイブルアートにも似ています。

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綿密に書き込んだ平面の作品をゆっくりながめる。
彼女の魂の叫びとでも言えるような線の数々。

たまにその線に感じ入り思わず涙ぐんでしまう作品があるのが自分の何かのセンサーが反応しているようで面白い。終わりの無い線の先に自分の心を見ているかのような。
正直な気持ってなんだろうな と思います。








ちなみに水玉エリアは撮影可能エリア。
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草間弥生展
〜4/8(日)まで













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by tekuteku-m | 2012-04-02 21:55 | 美術展、展覧会 | Comments(0)

神戸、六甲を中心に文字通り走り回っています。そして時々アートも。UTMF&UTMB完走の100マイラー。    2016年秋、関西に戻ってきました。


by ハナ*
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