おはよう
ボイラー音で眠った気がしなかったものの、
すっきりした気持ちで起床できたのはお山マジック〜
明け方、目が覚めた時はテントの側面が氷でバリバリでしたが、
再び目覚めて身支度している頃には氷もなくなっておりました。。
(昨年のOMMの方がよほど寒かったー。)
ダウン着込んで丘に登って眺めるは…
日の出と富士山。
昨日、夕食を隣でご一緒した方々は日の出を間ノ岳で見るため2時頃起床するとおしゃってましたが…
これ、間ノ岳から見たらもっと凄かったかもしれません。
でも、もうこれだけで十分な景色、存在感。
ゆっくり ゆっくり赤く染まってきておはよう、今日の いちにち。
北岳様もおはようビームで真っ赤。
雲海の果てにあかあかと姿を表す太陽と、富士山。
自然と「ありがとう」と謙虚な姿勢に心が正されるのもやはりお山マジック。
お天気に恵まれた今回の山行きに感謝。
予想通り高山病気味で胃のムカムカ感があり、朝は食欲なし。
でも、吐いたり頭痛が起こったりはなく、昨日の徘徊が効いたのか、テントが良かったのか。。
体調悪いものの、気持ちは元気な朝でした。
素早くジェットボイルで沸かしたお湯でお味噌汁のみいただいて、テント撤収に。
が、これが結構時間がかかってしまい、Mママ達に手伝っていただきました。
これも学習だなーー。
7時過ぎ、いざ北岳に向けて!
行ってきまーす!
こうやって見るとよくわかる稜線に佇むお宿。
ああ気持ちのよい眺めー。
向こうに見えるは北アルプスです!
振り返ると富士様♡
1時間くらいだったでしょうか。
日本第二位の標高を誇る北岳様登頂〜!
オレ様北岳様(←勝手なイメージ)の山頂は物凄い人!人!人!
人気者の北岳様ならではですねー。
青い空、モクモク動く白い雲。
快晴の3193m、最高です!
本日はCTも余裕があり、この山頂をのんびり堪能します。
山頂からはもちろん、富士山♡
大きく深呼吸。
気持ちいい。
東側は鳳凰三山!
ちょんっと尖っているのがオベリスクです!
そして、北側には仙丈ヶ岳に甲斐駒ヶ岳。
UTMBの前に行ったねーー。
振り返ると人で賑わう北岳山頂と、そして富士山♡ 肩の小屋が見えてきました。
肩の小屋、おでんが美味しそうでした〜。
絶景の稜線にある良さげな小屋でしたが、北岳山荘よりこちらの方が標高が高いとのこと。
私には厳しいか…
ここで、ビールがいただけたら最高だなー
とにかく、ずんずん下る下る〜
やっと同じ目線になった鳳凰三山。
3年前に行ったね。
徐々に樹木も。
樹林帯に入ると紅葉〜
一斉に季節に向かって色付く樹々の生命力、
そして短い期間の紅葉に逢えて嬉しい。
昨日とは真逆の、とにかくずーっと下りです。
途中、フラフラしている年配のソロの女性に遭遇。ヨタヨタしてから、道にうずくまるのを見て、声をかけてみると、どうやら水も切れて、しかもハンガーノックの様子。
前後かなりの人が歩いていたのですが、どうも、助けを求められなかった様子。
が、私ももう下るだけ…と思っていたので、水もわずか100ml程しか残っておらず、食料も昨日の想定外の夕食と、先程の北岳山頂で食べつくしてしまいソイジョイ+αあったのみ。
いつも多めに何やかやと持っているのにこんな時に限って…(汗)とびっくりしつつも、前を行くMママたちに水などは分けてもらえるので、すべての水とソイジョイをお渡ししました。
意識もしっかりされていたし、前後かなりの人が歩いていたのでまぁ大丈夫だろうと先を進みましたが…
ああ、何でこんな時に限ってなんだろうねぇ。。余分の水と食料、大切ですね。。
人助けになったのかどうか…
自分の装備のことなどで気づきをいただいた遭遇でした。
お昼過ぎに広河原に下山できました。
以前、鳳凰三山へ行った際に止まった広河原山荘でランチ。
そして、14時のバスに無事乗車して昨日スタートした奈良田へ。
北岳さま、お世話になりました〜
ちなみに、帰り通った道路ではあの落石は撤去されており、跡形もありませんでした。
あの大きな岩はどこへ持っていかれたんでしょうね。。
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お天気に恵まれるって、本当に幸せ。
綿密な計画はもちろん大切だけど、登山はつくづく「ご縁」であり運でもあるなぁと思います。
いきなりのルート変更やお宿の食事無しなどにもかかわらず、こんなに充実したアルプス行を満喫できるとは。何事もなく下山できたことも含め、北岳様との良いご縁に感謝です。
今年のアルプスはこれにて終了。
来年はどこへ行こうかねぇ…