夜のスタートは初めて…
スタートの号砲の後、暗がりの中ゆっくり進んで行く…は5年前と変わらず。
が、ライトが瞬く花道のオーディエンスは夜スタートのレースならでは〜ずーっと右奥まで光る花道。
テンションが上がります。
ハイタッチの嵐でスタートわずか200m程で歩みが止まる。
こののんびりした空気は、102キロに短縮されたとはいえ、
100mileの長旅ならでは。
100mile、やっぱり特別ですね。
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■スタート〜A1管川
ゲレンデの直登を過ぎると渋滞も落ち着いて来て。
以前はこの辺りにエイドがあったなぁ…という記憶を想い出しながら7キロ地点でトイレ。
そのままとにかく林道は歩かずに進み、予定通り2時間少しで管川エイド。
■A1管川〜A2バンフ
斑尾山への登りにて渋滞。
恐らく真ん中くらいの位置についていたのに、
この渋滞は夜間ならではなのかな?と。
果たして、斑尾山からの下りの根っこ地帯のリスキーなこと。
走れる下りではあるものの暗いため、
周囲の方々がことごとく滑りまくっていたので、
マイペースでゆっくりと。
■A2バンフ〜A3赤池
A2バンフにて、トイレを済ませ直ぐ出発。
期待のエイドはチップスターとバナナぐらいで
食べるものはほとんど無し(涙)
A2からは100mile用の新コース。
シングルトラックの走りやすいコースなのですが、
ところどころ、ドロドロのぬかるみで。
油断していると足がズボッっと泥の中にハマり
暗闇の中で悲鳴が聞こえるという…(笑)
はい、私も足をドロドロにしてしまいました…(涙)
ずーと走れちゃってたせいか、
私の今回最大の懸案事項「ヘルニア痛」が徐々に出て来て…
普段は左の腰痛ばかりだったのが、
ペースが速かったせいもあり、このときは右側も痛くなり、
もう骨盤が痛くて痛くて…(涙)
頭の中は腰の状態のことばかりでコースの記憶無し。
リタイアも頭に浮かびましたが
とにかく我慢、我慢で後半ほぼ歩きでA3赤池まで。
■A3赤池〜A4妙高
A3赤池で腰の痛みに耐えきれず、
ストレッチなどをしつつ20分程休んでしまう。
ヘルニア痛だし…と、ここでロキソニン投入。
が、この先のくだりの長い長い林道が辛かったー
歩くわけにいかない林道のゆるやかなくだり道。
骨盤が分解するよ〜〜と
頭の中はどうしたら腰の痛みと付き合っていけるかそのことばかり。
いつもの関川エイドの手前で右折して新コース。
この辺りで、薬がやっと効いてきて、
川沿いのゆるやかな登りを走ることができたのですが…
痛みと戦っていた気持ちが疲れていたせいもあり、
新設の旧道を整備したというルートは
ほぼ歩きでしか進むことしができませんでした。
(新しいコースは結局夜間なのでどんな景色なのかよくわからなかったー)
予定より約1時間遅れで妙高エイドに到着〜。
エイドの明かりが見えて本当に嬉しかったーー!
ここで、ドロップバッグの食料を食べることができ
固形物がもう入らなかった胃腸も復活したこと
前半のサポートをお願いしていたNさんはじめ
チームFのミナサマにお逢いでき、気持ちも復活。
ありがとうございました!
■A4妙高〜A5妙高青年自然の家
私は一人で走っておりましたが、ここからペーサーも走るため、
なんとなくトレイル上が賑やかに。
この区間、半分ロードで走れちゃうため
早く着きそう…と思ったけど、予定通り。
おそらく、15キロ→約18キロだったかと。
■A5妙高青年自然の家〜■A6赤倉
妙高自然の家にて、サポートのNさんの存在が有り難い。
既に固形物を受け付けない胃腸だったので、
預けていた豆乳が本当に美味しかった!
ちなみに、エイドは100mileレースなのに
本当に食べるものが無くて(泣)、
サポート頼みでした。
A5では選手の部活仲間や応援にきてくれていた方々ともお逢いでき、
気持ちが和みました。ありがとう。
エイドを出て最初はシングルトラック。
やっと明るくなってきて、これぞ、信越トレイル〜な
美しい白樺林のトレイルを楽しみます。
美しいトレイルもつかの間、
林道を抜けたスキー場ゲレンデからの舗装路3キロを経て
その後のスキー場ゲレンデの直登のきつかったこと。
景色は最高で、振り返ると日本海と佐渡島〜
雨が降っていたらどうなってたんだろう…と思える
二足歩行困難な両手足を使う直登を進んだ先が…
UTMBを彷彿とさせるピークと向こうにはるか見える景色。
台風のおかげか、澄み渡った空の彼方に連なる山々の姿。
3年前のフランスの最後の峠の景色って、
こうやって激登の先に見えたよなぁ…
などと不思議に想い出しました。
この後の下りが身体に堪えました。
傾斜の急なゲレンデをひたすら下っていくルート。
足と腰への負担が大きくて走ることができず、
早歩きで下って行くのですが、
先がずーっと見えており、下りきるまでの果てしなさといったら…
次第に涙目になってくるわ、元気づけようと食べたジェルは
全て吐くわで、かえって涙の増幅に。
エイドが見えたと思ったら、迂回して更に2キロぐるっと(泣)
本当に辛いコースでした。
■A6赤倉〜A7笹ヶ峰/ゴール
A6の赤倉でサポートのNさんの姿が見えたら、
ホッとして、本当に涙がポロリ…(笑)
予定時刻の狂いを読んでくださりありがとうございました!
ここで、20分の大休息。
Nさんにお渡ししていたアーモンドミルクを飲み、胃腸が落ち着いてから
エイドのうどんをいただきました。
このおうどんの美味しかったこと!
雨が降ってきて寒さも増し、うどんの温かさが身にしみました。
この先は、少し走ったら信越でお馴染みの
関川コースに出るはずなのですが、そこまで長かった。。
スキー場を登っては降り、農道を走っては登り…
あえて100mileにするために、
ここで距離を稼ごうとしているとしか思えない…
農道の上り下りはしんどいという気持ちより、
なんて貧乏臭いトレイル設定なんだーーと
怒りが込み上げてくる…もう精神崩壊状態〜??(笑)
メンタル的にしんどかったです。
その分、やっと関川の林道に出た頃にはホッとした気持ちが大きくて。
ガンバフンバ隊のミナサマ、
お疲れのところ応援ありがとうございました。
宴会隊の私設エイドがこのレース一番食べ物が豊富なエイドでしたー
フルーツ美味しかった!ありがとうございました!
関川の橋を渡るとあと7キロの表示。
意外に元気も残っており、
最後の長い下りはラストスパートもでき…
約18時間半程で笹ヶ峰102キロ地点のゴールすることが出来ましたー!
覚悟していた台風の影響も奇跡的に無く、良かった!
予定では18時間だったので、少しオーバー。
まぁヘルニア痛にも関わらず、
元気にゴールできたので良かったかな、と。
自分では満足のゴールでした〜。
でも、この後100mileを走りきれてたのか…
チャレンジしてみたかったかな…
とも。。
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走れる100mileはやっぱりしんどかった、がゴール後の完走。
UTMFとは異なり、ずーっと走っていたような気がします。
でもUTMFよりレース後の疲れやダメージは少なく、
やはり累積標高の少ない102キロだったかな。
走りの振動でか、胃腸も予定より早くダメになってしまい、
ほぼサポートにあずけていた飲み物での補給でした。
100mileだったら、どうなってたのかしら…(汗)
今回、後半のサポートをお願いしていたSちゃんが台風で来れなくなり、
「ついで」程度にお願いしていたNさんに
笹ヶ峰まで回ってもらえたので良かったのですが…
チーム戦の信越レースはUTMFとは違うレースプランが必要ですね。。
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そして、信越五岳のコースはやっぱり
整備されたふかふかトレイルで贅沢なコースでした!
走りながらイロイロ悪態つきましたが(笑)、
100mileに繋げてくださったレース関係者の方々に感謝です。
で、実は100mile完走用に「フィニッシャーズバックル」が用意されてたんですねー
来年またチャレンジしたい気持ちは薄かったのですが、
バックルは欲しいかな…とも。