最終日、晴れ…!熊野古道 大峰奥駈の旅、四日目、最終日。
朝3時半起床。
朝ご飯は
・わかめごはん(アルファカ米)
・はっさく(昨日いただいた残り)
・スタバのコーヒー
・ひじきの煮物(常温レトルト)
四日目にして目覚め悪し。
どうも、マットの硬さが自分に合わないのだと四日目にして気づく。
山小屋の板の間だとこんなもの…と思っていた硬さが畳みの上だと妙に硬く感じられ、朝から腰痛という…(涙)
4時半過ぎに出発。
まだ、薄暗い玉置神社境内をてくてく歩いて
神社内の各地の神様の祠を通り過ぎ
(神様の出張所みたいなものがありました)
巨樹サマにもご挨拶をして
こんな時間の玉置神社を味わえるのも奥駈縦走の魅力。。
昨日到着した境内入り口にてお神酒をいただき
朝4時からお酒(笑)
やっとお参り。
ここまで無事にたどり着いたことに感謝。
ありがとうございました。
そして、無事に本宮大社までたどり着けますように。
巨樹の大杉にも寄り道して
(この杉、本当に大きかった!)
ようやくトレイルヘ!
神社の神域ももちろん神々しいのだけれど、
山の中 はまた何か異なる自然の気の満ちた空間。
そう思えるのも思わないのも 心のうち。
早朝の光と風が心地良い。
玉置辻まで気持ちの良い下りのトレイル。
そこから大森山までは結構な登りです。
山と山の間に垣間見れる里山の景色。
大森山、まだ1000m越え。
町も近いしもう終わりだわーという、ゆるい気持ちに反比例してアップダウンの多いこと!
ゆるい気持ちだったからこそ余計に堪えたのか、本宮大社の遠かったこと。
この日の道中、四日間で一番多くの奥駈ピープルにお逢いしました!
逢う人逢う人と少し交わす会話が面白い。
みなそれぞれのスタイル、ペースで行う奥駈道。
速い人、巨大な荷物の人、時間がかかちゃった人。
そんなそれぞれの道のりを尋ねるのが興味深くも楽しく。共通することは奥駈道を縦走しようと思い行動したこと。その一つの共通点が連帯感を生む心地良さ…
金剛多和も過ぎて
ゴールの熊野の町が見えてきました。熊野川が見えてからが長いと聞いていたので、油断?せずに同じペースで進みます。
が、いっこうにたどり着かない、これぞ「奥駈道』!
いつまでも続く山道とアップダウンに疲弊気味。
あきらかにゴールは近い…
もう目の前熊野川ですよーというところを一旦舗装路に降りてそこを横切り、また山に入り、まだなのかしら…と思って山を登って下った先に
…どーんと熊野川!
本当に最後の最後まで奥駈道はトレイルでした!
はい。コチラ、川を渡渉するのが本家「奥駈道」(迂回して橋を渡ることもできます)
渡った先に昔本宮大社のあった場所があるのです。
このために持って来ていたビーチサンダルに履き替え渡渉。
アイシングも兼ねて気持ち良いのですが、太ももまで浸かる深さでした…
ビーサンのまま
大社跡にて。
そして12時過ぎにたどり着きました。
コチラ現在の本宮大社です。
おつかれワタシ…
大きなトラブルも無く三人揃ってゴールできたことに感謝。
FさんRちゃん、本当にありがとう!
感極まるゴールかと思いきや、
お腹空いた、炭酸飲料飲みたい、お風呂入りたい…といった生理的欲求が疲労と共に出て来て…
お参りもそそくさと済ませて…
ランチ〜!
ああ、やっぱりワタシって現実的な人間…(笑)
久しぶりの普通のご飯が美味しかった!
そして、バスで移動して
温泉♪
泉質の良い湯の峰温泉〜
四日ぶりのお風呂でしたー
(注:公共浴場にはドライヤーがありませんでした)
四日ぶりのお風呂の気持ち良かったこと。
今回、ワタシ史上最長の山旅、一番お風呂に入らない日数の多い旅でした。
お風呂上がりに龍神村に移住したSッシーさんに遭遇…
逢える人にはどこででも逢えるよね…といつも思えるSッシーさん(笑)
ここからバスで2時間で紀伊田辺駅。
帰りが遠いよ熊野大社。
紀伊田辺から特急に乗り換えて…
都会の明かりが近づいてきました。
おつかれさん。
---まさに「旅」でした。今回全く走らず。全行程「歩き」の旅。走らない山旅は初めて。荷物の重さをやや反省。次回は走れる重量まで減量したい。そして次回の奥駈縦走は「走りたい」という気持ちが湧いてきています。
今回、去年のMさんやKちゃんから学んだことを活かし、初めてワタシが自分で全行程のコースタイムやプランを立てました。ゆっくりで無理をしないというプランだったため、本当に予定通りに進むことができ、自分の山スキルの自信になりました!iphonに落とした地図を毎日の通勤電車の中で飽きずに眺めていた時から旅は始まっていたんですね。。
この旅で面白かったのが出逢う人出逢う人が濃かったこと!一方的にしゃべってきたロウソクを作っているという男性、無口かと思いきや一旦しゃべると個人的なことをいっぱい語る人、逞しそうな学校の先生と生徒、オシャレな女子二人組、ソロ同士がチームになった人達、元気な年配の女性陣…道に迷ってヒッチハイクして村までたどり着いたという年配の男性グループ、想い出すとクスリと笑ってしまえる彩り豊かな人達とのカラフルな出逢いがありました!このデコボコした「人」達との出逢も奥駈道の魅力なのかな。そしてそのデコボコが心地良く感じられるのも山のもたらす寛容さと、それぞれの個を素のママ受け入れられる山の懐の深さなのかな。
one wayの旅が好き。修験道の心得なくとも、山旅には心を浄化していく作用があるなと心から思えた旅でした。
来年、またバージョンアップした自分に出逢える奥駈縦走ができたらなと思います。
---<奥駈縦走メモ>◆参考にさせていただいた新宮山彦ぐるーぷさんのHP 新宮山彦ぐるーぷ
◆水場の確保事前に上記新宮山彦グループの方に連絡をいれ、枯れにくい水場を確認していました。オススメされたのは・持経の宿から400m下った水場。ここは絶対枯れないそうです。他は一週間雨が降らなければ枯れることが多いとのこと。実際、持経の宿の水場はほぼ枯れていました。
その他、潤沢にあったのは孔雀岳手前の「鳥の水」です。
最初の2日間は寒かったため水をそれ程消費しなかったのですが、晴れた後半2日間は水の消費量も多く、水確保の大切さを痛感しました。
山水、大丈夫でした!
そして、玉置神社の駐車にある自販機が本当に唯一の「自販機」でした!(玉置神社〜熊野本宮大社のルートに無し)
◆防寒対策について5月いえど寒かった昨年に学習し、ダウン等防寒着を持参。雪の残る八経ヶ岳近辺、持経の宿まではこの防寒具に助けられました。夜は平地の真冬並みに冷え込みます。
■玉置神社について境内の水汲み場での水の採取に宮司の方が快くしてないとの事前情報(キャンドル作家情報?)を得ていたため、水は全て自販機で購入しました。マナーは大切ですね。テント泊は境内の外にある十津川村村営の駐車場にみなさんされていました。他、テント泊は事前にblog等で確認していた玉置辻や玉置神社手前の展望台という選択肢もあったのですが、実際行ってみると水場が無く不便そうでした。(テントを張っている方はいらっしゃいました)
◆天川川合からのタクシーについて3月から何度か電話はかけたけど、天川村たった一台のタクシーのため予約は不可。当日8時くらいに電話してくださいと言われました。(下市口の駅から電話しました!)
◆熊野本宮大社到着後のお風呂について一番近かった湯の峰温泉の公共浴場を選択したけど、ドライヤーが無かったのが残念。次回は川湯温泉など別の温泉も試してみたい。
◆女子ルートに着いて二泊三日で走って縦走されていた女子チームは「柏木」から入って縦走されていました。(来年はここから走ってみたいな)