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ULTRA TRAIL Mt.FUJI 2015/ UTMF 2015 後半

ドロドロ…
は 実は大したことなかったな…(笑)

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◆A4こどもの国〜A5富士山資料館
待ちに待ったA4エイドに入ると、「ハナちゃん〜」と呼ばれて。
MさんとYさんの突撃サポート組。
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お二人は混み合ったエイドから少し離れた場所にスペースを確保しており、お世話になりました。ここで着替えや洗顔など。Mさんに煮麺をごちそうになりました。ありがとう。ドロップバッグにいれていた豆乳やジュースを飲み気力復活。ただ「気持ち悪さ」は続いており、ああ、胃腸をやってしまったなぁ…という不安。胃腸炎のせいでいつもより早くに終わってしまった胃腸。この後どこまで自分の身体が持つのか…この時点で「完走」することだけに目標スイッチ。A4はMさんに見送られてスタート。ここで隊長や富山のSちゃんカップルにもお会いできました〜。

A5まではトレイルを少し走った後に美しい湿原へ。
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たぶん晴れていたら美しい湿原も、足下はグショグショ…
先ほど靴下を履き替えたばかりの身にはショックな状況。ここで、エイドから折り返して来る選手とすれ違い、知り合いにいっぱいお会い出来元気もらえました。


◆A5富士山資料館〜A6太郎坊
A5にて富山のSちゃんカップルの応援や去年のリタイアの友Yさんの応援にもお会いし元気いただく。これ程友人、知人にいっぱい会えるレースはやっぱりUTMFならではだなぁ…て。選手として参加できていることのありがたみを感じながら次のエイドへ向けてスタート。この時はまだ豆乳が効いていたのが元気でした。
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太郎坊までは登り基調のトレイル。
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美しい森…なのですが、ここもまたドロドロ。
ただでさえハンガーノックで登りをのぼるパワーがないのに、ずるずる滑るためエネルギーを多く使いハードでした。


もの凄い勢いで後ろから来た選手の危険?ともいえる転倒しながら急斜面を駆け下りる姿にビックリしたら…STYのトップ選手でした〜。バランス感覚が良いのか転んでもすぐに態勢を立て直すので、転がりながらドロドロの急斜面を駆け下りるスピードが凄くてびっくりでした。次から次へと勢いのある選手が後ろから来るのでヨタヨタの足で登ったり降りたりする身には辛かった…。そんな中「ハナちゃーん」と言いながらなんと神戸のH君が10位くらいでやってきてびっくり〜。凄く嬉しくなったし気が付いてもらえたことに感謝です、H君、結果STYの上位に入っておりました。おめでとう〜。


後ろからやってくるSTY選手をかわしてるの図↓
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STYの選手をかわしながら、ヨレヨレで登る泥トレイル。だんだん足が上がらなくなってきて3歩進んでは休むという状態。次々抜かされて行くしもう延々太郎坊には着かないんじゃないかと…胃腸の気持ち悪さも増してきてだんだん涙目に。この区間が本当に辛かった。違うカテゴリーの選手といえどあれほど後ろから抜かされ続けるのは精神的になんとなく折れてきますねぇ。。

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びっくりするくらい時間をかけて太郎坊到着。
エイド入り口にいたSさん達に「もう私ムリかも…」と泣き言を言っておりました。スミマセン…


◆A6太郎坊〜A7ずばしり
太郎坊で休もうと思うも寒すぎた…しかもSTYの選手で混雑しすぎているため、比較的近いずばしりエイドで休もうと15分程休息してスタート。この時最後のゴール手前を並走したPゴニアのNさんと休息室でお会いしておりました。

A7までは下り基調。確か舗装路が大半だったはず…とお気楽にスタートしましたが、去年、一昨年とルートが異なり小さなアップダウンのあるトレイル。舗装路の横を並走したり横切ったりするもあくまでもトレイルを走らすコースは結構しんどかったー。食べていない身でも降りはなんとか足が前へでるためありがたい降り基調のコースでしたが。


◆A7ずばしり〜A8山中湖きらら
A7にやっと到着して救護室で休もうかと思ったらこどもの国でお会いした突撃サポートのMさん達にまた遭遇。車に招待?されてまた煮麺いただきました。ありがとう。あずけていた豆乳ももらえてありがたかったです。煮麺いただいた後にすぐにマッサージ室へ。足のマッサージと胃腸不良を訴えたら胃腸を温めてくださり、かなり復活。1時間以上休息してとっても元気になってスタート。エイド出口で隊長&Mちゃんのお見送り。ありがとう!

この後の800m程の登りはガシガシ登れて好調〜。
STYの選手をどんどん抜かせて復活かしら〜と思って調子にのってたら…「後4キロ下って3キロ平坦な舗装路ですよー」と言われてペースアップしたのち舗装路の振動に胃腸が悲鳴をあげたのか吐き気と嗚咽がひどくなる。

動くと「オエェーー」
嗚咽がひどく何度も立ち止まってしゃがみ込む始末。もうお茶も気持ち悪くて何も無い胃腸から出て来るのは酸っぱい胃液のみ。吐き過ぎて横隔膜が痛くなりガードレールにしがみつきながら歩いた坂道の長かったこと。3キロ平坦な舗装路は早歩きも辛い状態。もう次こそ救護室…ととなえながらフラフラ状態でA8エイドへ。

A8エイドに入るや否や、なんと装備チェック。気持ち悪くて吐きそうだったのでスタッフに肩を押さえてもらいながら装備を出す始末。何のプレッシャーも無かったのですがここで失格となった選手は20人くらいいたとか…。今年のUTMFは厳しいですね。

その後救護室。薬も無いし休んでください…といった感じ。ストーブのある部屋で休むこと1時間。突撃サポートのYさんに起こされ1時間眠ってしまったことに気付く。起き上がるも腹痛と吐き気が収まっておらずあまり回復していないことに気付く。持参の薬を医者に見せ、何と何を飲めば良いのか確認し3種類程の薬を投入。3.4時間で効くよと言われそれを信じてフラフラ状態でエイドスタート。本当に辛かったけど何故かここで辞めようとは思いませんでした。


◆A8山中湖きらら〜A9二十曲
気持ち悪い〜と一人ゴチながら真っ暗な中一人歩く。既にSTYの関門が終わった後にスタートしたので前後に人が全くいない真暗闇をふらふらと。ただ、一人だという危機意識からか意識がはっきりしており、白い誘動テープをしっかり確認しながら進むいつもの慎重な自分は健在。そんな自分を信用しながらとにかく前へ前へ。石割り山への登りがこのレース最大に身体が動かず、体調の悪さマックスだったかな。「オエェーー」と何度も嗚咽を繰り返し、我ながらこれを聞く方は不快だろうなと思いながら進み、案の定、ボランティアの方や前後の方に大丈夫ですか??と何度も声をかけられる。過酷なレースなのだからと気丈な自分とは裏腹に周囲に心配をかけてしまったことに心痛みます。

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石割神社にて神頼み…(笑)

二十曲でリタイアすべきかな??と思いながら全部歩いて次のエイドまで。
すっかり弱気になっておりました。


◆A9二十曲〜A10富士小学校
二十曲にてボランティアの看護師の友人お遭いし、いろいろアドバイスをいただく。冷静で的確なアドバイスに弱り切っていた気持ちが冷静になりとにかく前へ行こうという気分に。ここでいただいたおぼろ豆腐が胃にも優しく美味しくて感激でした。
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二十曲からは本格的な登り、二年前はこのルートは「楽しかった」という記憶。この記憶があったからこそ、山中湖のエイドをスタートできたのですが…。弱り切った身には本当に長かった。なにより睡魔が襲ってくるので何度も倒木の上などに座って仮眠をとってしまう。傾斜のきついルートのため仮眠場所を選んでは休みの繰り返し。まさかこの難所を睡魔タイムの午前2時代に通過しなければならないとは…とトホホな気分で登って登って。登っても登っても杓子名物の鎖場が現れずきつねにバカサレタのかな??という気分になるくらい。いろんなものが人に見えるという幻覚も見え出しもうフラフラでした。まさかこんなに前後人がいない杓子を登るとは…


なんとか山頂にたどり着いて「あとは降りですよー」と言われて喜び勇んで進むもびっくりするくらいヌルヌルドロドロのトレイルでペース上げられず。真っ暗闇、ハードでしたー。


◆富士小学校〜ゴール
何時間かかっちゃったのかなぁ…
二年前の記憶とは全く違う杓子を越えて記憶にある林道を下って下って下ってA10富士小学校。

Sシンさん、Iさん、Mちゃん…
レースで前後していたみなさんにお会い出来て嬉しくなる。
ゆっくりしていたら結構厳しいよと教えてもらい、うどんを少しいただいて即スタート。

Sしんさん、Iさんと3人でスタートするも、ハンガーノック気味の私は登りがついていけず、遅れてしまう。今年UTMBも完走されたSしんさんのパワフルさに感動しながら必死で後を追う。すっかり夜があけた早朝のトレイルの美しいこと。このレースで初めてトレイルを眺める余裕が出てきたのはもう最後だという心のゆとりかな。
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最後の峠ですよー。ここからもう降りですよ!!と教えていただきました。
最高に幸せな気分に。
ボランティアの方々に心底感謝です。


あとはとにかく下って下って。
ドロドロなのですが、気持ちの良いトレイルが続きます。

もうゴールは近い…

そんな思いがこんなに幸せな気分にさせるとは。

会うボランティの人がみなさん「お帰り〜」「頑張ったね〜」となどと言ってくださることが素直に嬉しい。
頑張ったよ私。
そんなシアワセかみしめながら下ってくだって。

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舗装路が見えて河口湖大橋が見えた時にはこみ上げて来るものがあり、涙目に。

この後、3キロ程河口湖をぐるっと走るのですが、レース中に仲良くなったPゴニアのMさんと並走。おなじ100マイルを同じ時間帯で抜けてきた連帯感、ゴールは間近という興奮、二人でいろんな冗談を言いながらテンションマックスで楽しい3キロでした。Mさん本当にありがとう。


お出迎えは今回麓でリタイアとなったFさんと隊長。
お二人のお顔をみた瞬間、涙が出そうで…
本当に嬉しかったです。
ありがとう。

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ゴール前では
突撃サポートのYさん、
富山のSちゃんたち
金沢のMちゃん、
関西の友人、
トレイルで出逢った友人達

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38時間台で完走した時のゴールより
何倍も嬉しい44時間45分のゴールでした。


これぞ100マイル。
そんな感無量のゴール。


A8で心配されたドクター
厳しいことをのたまった六花さん
励ましあった友人。
ゴールでお会いできました。

応援そして、見守ってくださった方々に感謝です。


自分の「強さ」を信用できた濃い時間でした。
そして、久しぶりに「自分」を信用できた時間でもありました。





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以前の自分に比べると、コンディションを整えることも出来ずダメダメな100マイル…
でも今の自分自身に出逢え、自分の「軸」を感じ考えながら進むことができたなと。
2週間経った今改めて思います。

新たなスタート。
そんな気持ちで2015年のUTMFを終えることができました。







やっぱりUTMFは日本一のレースです。
運営、スタッフ、コース…全て。
全コースを走れたことを嬉しく思うと共に、
携われた関係者及び全ての方々に感謝します。
ありがとうございました。























by tekuteku-m | 2015-10-12 19:29 | トレイルラン(レース)

神戸・六甲を中心に山をグルグル。そして時々アートも。2016年秋、関西に戻ってきました。


by ハナ*
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