茨城県の蕎麦♪
もうUTMBもUTMFも走っちゃったので…
今年のレースのテーマは今までに出たことの無いレースを楽しんでみること。
日本屈指の難関コースと言われている奥久慈トレイルレースに参加してきました〜。58キロの距離で制限時間14時間、昨年の完走率30%、しかも初のOSJレース、はいかに…
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土曜日の始発で広島を発ち、東京駅にてYさんKちゃんと待合せ。
三人でワイワイ楽しくドライブで一路茨城県の大子町へ。(「だいご」と読む!)お蕎食べたり寄り道できたり、ドライブで行くレース、楽しいね。それにしても、広島の自宅を出て約8時間…遠いな茨城県(笑)
受付会場にていろいろお買い物♪
関西では当たり前にあったものが、広島ではなかなか手に入らないので、ここぞとばかりに物色です。
この日はお宿の食事があったので、前夜祭はパスして、お宿に戻り、
21時頃就寝。
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翌朝5時前にスタート会場入り。このゲート、手作りっぽくっていいなぁ〜
スタートはKちゃんと一緒に。
Yさんは今回サポートをしてくれるとのことで、お見送りです。
58キロ行ってきまーす〜。
<スタート〜第一関門:持方>
渋滞するよ、と言われてたのでスタートダッシュするも、みんな速い速い〜。
わざわざコースに入れただろう袋田の滝…
ちなみに誰一人として写真を撮る人はおらず…(笑)
みんなザーーーと走り抜けておりました。
で、3キロくらいのところで渋滞です。
まぁ、ハセツネなんかにくらべると大したことないですね。
前後の方々とおしゃべりしながら進みます。
渋滞箇所は岩登り系のところ。
最初からいきなり鎖系、ロープ系のトレイルがガンガン現れ、ああこれが奥久慈のトレイルレースなんだなぁ…と。ただ、やっぱりガレた下りで人に抜かされちゃう、譲っちゃうのでやっぱり下りが課題だなぁ…なんて思いながら進みます。
最初から崖登り、鎖場、強烈なアップダウン…とうわわぁーと思った11キロ。2時間少しで第一関門に到着〜。トレイルの出口でYさんが手を振ってくれてお出迎えしてくれてたのが嬉しかった〜。
<第一関門:持方〜第二関門:龍神大橋>
男体山への登りはロープ!
結構こういう箇所が多かったー。
標高500mに満たないからと侮っていましたが、
トレイルからの景色は絶景で…
山が深い!ずーーと続く緑の山々の絨毯が本当に感動でした!
奥三河のレースではすぐ側に工場が見えたりと、「里山」という感じだったのですが、奥久慈のこのコースは山深く、樹木や川の雰囲気も「山奥」という風情でした。山って「高さ」だけでは測れないものなんですねぇ。。北関東、東北のお山にもっともっと行ってみたいなぁと思いました。
これ、ものすごく崖っぷち…(うまく撮れてませんが…汗)
ひょえぇーーと思いながら横切ります。
この第一関門から第二関門までのトレイルが一番ハードだったかなぁ。
強烈なアップダウンとテクニカルなトレイル。
崖っぷちの細いトレイルにガレ場や木の根っ子、ロープの着いた強烈な下り坂…これぞまさにTHE トレイルランニング。まさにトレイル力の試されるテクニカルコースに全く気が抜けません。一度前の人が細いトレイルを踏み外し、滑落していったので、びっくりしたけど、笑顔で這い上ってこられたので安心…。前後つながっているので苦手な崖っぷちや下りも一定のペースで走らなければならなくとにかく集中力のいるコースでした。
ハードなコースにもう心身ともにヘトヘトヨレヨレ…だったころ、やっと舗装路へ!
この舗装路にでたことが本当に嬉しかったのでパチり(笑)
ゆるい登りを3キロ程走っていくと前方に吊り橋が見えた時は本当に嬉しかったー。もうあと少しだーーって。
で、吊り橋手前の私設エイドでYさん登場。
冷えたコーラを手渡され、感動でした〜。ありがとうーー。
で、吊り橋手前で強烈な階段が…
「この階段いらんわーー!」と、
関西弁で思わず愚痴ってしまった程、絶妙な場所にある階段。これも奥久慈レースなんですねぇ。。
竜神大橋、本州一長い吊り橋とのこと。
もうすぐエイドだ、わーい〜♪
第二関門、竜神大橋に11時半過ぎに到着。すでに吐き気を催しており、胃腸の調子が悪かったので寝転んで20分程休息。
ここ自販機があり、選手のみなさん自販機でコーラやジュースを買ってました。このレース小銭必要ですね。ウワサのOSJレースのエイドは本当に水とスポーツドリンクとパワーバーしかなく、Yさんに預けていたおにぎりやコーラが本当にありがたかった。サポートに感謝感謝です、
20分程休息して出発する際にKちゃんとも遭遇できました。
<第二関門〜東金砂神社35キロ地点>
エイドを出て1キロ程のところに、地元赤岩のエイドが!
うわぁーーなんだかうれしいなぁって。
小さく握られたおにぎりやお茶、そして美味しかったのがグレープフルーツ!地元のあたたかいおもてなしに感謝感謝でした。地元に愛される奥久慈トレイルレース、イイネぇ!
この先が、奥久慈名物の沢下り&登りのトレイル。
渓流沿いのトレイルを川を何度も渡ります。
ずーっと前後人がつながっていたので、写真を撮る余裕無しでしたが、木をまたいだり、くぐったり、渡渉とまではいかないけど、川の飛び石を何度も渡ります。緑が濃く、渓流沿いの湿ったトレイルが本当にトトロの森の様で素敵でしたー。
一旦舗装路にでたところでまた地元エイド。豊富にあるエイドがありがたいですねぇ。
ここから東金砂神社まで強烈な舗装路の登り。日射しが暑く、ほぼ歩いてしまいました…(汗)
東金砂神社へは13時半前だったかな。
胃腸が気持ち悪くて悪くて…
<東金砂神社〜第三関門:釜の平>
エイドを出て、神社へ登ります。
この強烈な階段が三つありました…
神社の横にて胃腸が気持ち悪さに耐えられず、寝転んで10分程休息。久しぶりに胃腸がダメになってて。
胃腸の気持ち悪さってメンタルがダメになっちゃうんですよね。そんなことを思い出しながらここから続く長い林道を進みます。林道を歩くと関門に間にあわないよ…とは事前にいわれていたこと。でも、もう胃のムカつきが辛くて。下り以外は歩いてしまいました…。途中強烈な睡魔が襲ってきてびっくり…何か絶対におかしいとは思ったけど、後で調べたら血糖値が下がってたんですね。UTMBでも睡魔に襲われなかったのにフラフラになりびっくりでした。
林道の最後が2キロ程のトレイル。このトレイルを抜けた先の下の舗装路にYさんの姿が見えた時は嬉しかった〜。「自販機あるから何か買ってくるよ」と言われあまりに眠かったので「缶コーヒー」をリクエストしたら「ええーー??」と驚かれて、自分でもこのシチュエーションで何故缶コーヒーが飲みたいのかしら…と思わず笑ってしまいました。
<第三関門:釜の平〜第四関門:持方>
吐き気が止まらず、15分くらい休息していたのですが、関門10分前にスタート。
缶コーヒー&乳酸ソーダで復活したのか、というより足は残っていたので、持方まではスイスイ。でも、頑張り過ぎたのかなぁ…
なんと45分程で持方に到着できました〜
<第四関門:持方〜ゴール>
関門をクリアできてヤッターと思ったのですが、到着早すぎてYさんの姿見当たらず(汗)。
しばらく休息して、まあこの先の舗装路で会うだろうと思って出発して1分くらいで激しく嘔吐。道ばたに飲んだ水分ほぼ全て吐ききってしまいました…(涙)
ヤバいかも…とエイドに戻りかけたところで、Yさんの姿が。Kちゃんの姿もあり、なんと二つ前のエイドでリタイアしたとのことで、サポートに来てくれました。Yさん、Kちゃんがいろいろ介抱してくれ、しばらく草の上に横になって休息。
水さえも、もう何も胃腸が受け付けないという状態だったのですが、差し出された冷たい缶コーヒーが胃の中に入っていって「美味しい」と感じたのがビックリ〜〜。極限の状態の身体、何が良いのか悪いのかもうわからないですねぇ。。
リタイアが頭をよぎったのですが、奥三河に続いてのリタイアはないな…Yさんサポートにも申し訳ないし、あと2時間半、なんとか行こう!と気力を振り絞ってスタートしました。
幸い胃腸以外は元気で、足は残っていたので胃腸が復活して来たころにはペースをあげることができました。二人を待たせるのも帰りが遅くなるのも申し訳ない…とペースを上げていったのですが、途中で足があがらなくなり…。吐いてばかりでエネルギー足りないな、と思いジェルを飲んだ3分後に強烈に気持ち悪くなり嘔吐。で、通りすがった方が胃薬を下さったのですが、どうもそれが会わなかったのかキツかったのか、その薬を飲んだ瞬間に激しく何度も嘔吐。この嘔吐、もう全て吐ききったーーという感じの嘔吐でした。
チカラは無いけど、吐ききってスッキリ??とにかく動くことができるようになったので先へ先へ。エネルギーは無いけど足は残っているので下りが走れる、でも最後の最後まで強烈なアップダウンで、奥久慈トレイルやるな…と一人ゴチながら前へ前へ。「あと2キロ程です」と3回程言われた3回目の林道のくだりからたぶんここからが本当にあと2キロなんだ…と元気が出て嬉しくなり猛ダッシュでくだりました〜。
林道の終わりの先に舗装路が見え、Yさんの黄色のウエアが見えた時は嬉しかったなぁーー。
制限時間ギリギリ…(汗)
こんなに嬉しいゴールは久しぶり。
13時間半程でゴールでした〜〜
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強烈なアップダウンに、鎖場、よじ登り系、沢登り、長い林道…レースの「難所」と言われる部分てんこもりの本当にハードなコースでした。ただ今年で6回目のこのレース、地元の方々のおもてなし感も施設エイドも、応援も多く、わざわざハードなこのコースを選んで集まる参加者の雰囲気もステキで本当に良いレースだなぁ…と感じました。
走れないトレイルコースは得意としているのにギリギリの完走…
広島に来てからあまり長い距離を走れてないせいか、運動量も減っているせいか、自分の体力の低下をひしひしと感じました。また自分がジェルが苦手なことを思い出した…(汗)ゴールした後に飲んだ豆乳までも嘔吐、晩ご飯も食べられない状態までになっちゃったとは…トホホ。。
今回はジェルではなくウィダーインゼリーの濃い版、エネイドゼリーを持って走ったのですが、やはりケミカルなものは私の胃腸が受け入れてくれないことがわかりました。UTMFに向けていろいろ建て直さなきゃなぁ。。課題が見えて良かったかな。
サポートがあるのって本当にありがとたく、次のエイドまで頑張ろうと思えるパワーもらえるなと感じたYさんサポートに感謝、感謝。やっぱり人間一人より誰かがいる方が強いんですよね。。Kちゃんもご一緒できた楽しかったよ。
本当にありがとうございました。
<メモ>
・私の場合、6時間以上のレースでジェルを多飲すると胃腸をダメにする
・レモンのハチミツ漬け、グレープフルーツが美味しかった。
・前日試しに買ったスティック状の羊羹が美味しかった。
・胃が弱った状態の時にジェル以外で胃の中に入るものを探しておくこと
・缶コーヒー、乳酸系のソーダが美味しかった。
・コーラを持って走るのもアリ。