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ハセツネ2013 当日 思いがけない展開…

やっぱり日本で一番有名なレース…
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ハセツネこと日本山岳耐久レース長谷川恒夫カップ 当日。
朝8:30起き(同室の方々はもっと早く起床してた…)。
スタート近くのお宿だったので、の〜んびり準備して10時過ぎ会場入り。
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受付済ませ、ブースを覗き、準備をしていたらあっという間に13時のスタートの時刻に。
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※写真は昨年優勝のダコタ選手!


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このギュギュギュ〜と固まっちゃうスタート、ハセツネ名物だな〜。

チームモンタテ男子陣とスタートご一緒させていただきました。昨年の学習で自己申告よりも速い列、完走10時間台の列です〜(笑)ちなみに上の写真「つねお」ヘアーはモンタテのN君。UTMF27時間台の実力者…



スタートと同時に超ダッシュ〜!昨年巻き込まれた渋滞になるべく遭いたくなかったのだけど……
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でもやっぱり渋滞は想定内。
少しずつ動く渋滞なら、ま、いいか…って。
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今熊神社、予定より10分も早く到着。ここから少しペースを落としました。
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今年は快晴のハセツネの森、やっぱりここは気持いいですね。。

醍醐丸で友人、その他の方々の応援。
とっても元気いただきました。
ありがとう。


第一関門、浅間峠。ほぼ予定通り4時間5分で到着。
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(写真ブレブレ…汗)
ここまでライト無しで来れたのが嬉しい。
ここで夜間走の装備にチェンジ。

浅間峠で柿の葉寿司とみかんを消費。
みかん、美味しかった〜。


15分程休息してスタートします。
笛吹き峠まで約1時間。胃腸が気持が悪くなってきたので、笛吹き峠で5分程休息。三頭山の登りが来るまでは比較的走りやすいコースなので気持悪さを抑えて走ります。


キツイ登りを越えた避難小屋でボランティアをしている東京のKちゃんの応援。大きな大きな声で声援を受け、元気いただきました。
素敵な応援、ありがとう〜。



三頭山の山頂にて、気持が悪かったのですが、バテてきている身体にエネルギーをいれるため、無理矢理柿の葉寿司を飲み込みました。ここまでにジェルも3本程消費。

逆流性食道炎が酷かった昨年、何度も経験している胃腸の気持悪さ。いつもこんなに辛かったっけ?と思いながら進みます。月夜見山までの下り、3回激しく転倒。左の足肩を痛めているせいか、すべて左に転倒するのが辛かった。慎重で無茶をしない質なので普段あまり転倒しないのだけど…今思えばここでもうフラフラだったのかな…



第二関門、月夜見山駐車場は予定より少し遅れて8時間20分程で到着。
水が1.5ℓ貰える唯一のエイドです。ご褒美に持参していた牛乳を飲んで、胃薬、サプリ類を補給。
ここで体調を回復すべく10分程横になりましたが、全く回復せず。寒さでかえって調子が悪くなってきているような気もしてスタートすることに。


スタートして1キロ程。
スタートするべきじゃなかったかな…と。
悪寒と胃腸の気持悪さマックスの下り坂。


御前山の登りトレイル側で座り込みジェルを補給。少し休んで立ち上がり、歩き始めたとたん何の前触れもなく嘔吐。声もなく3回で胃腸の中の物を全て吐ききりました。今まで経験したことのないようなドボドボと口から吐き出す大量の吐瀉物、吐き出す量が尋常じゃなく自分でもびっくりして動揺。逆流性食道炎の嘔吐はミゾオチあたりから胃液を吐いている感じなのですが、今回は胃腸の底から吐ききっており、身体が発する強烈な「NO!」を感じました。こんなに胃腸の中にモノが残っていたなんて。あんなに摂取していた電解質やらアミノ酸やら胃薬やらジェルやら…身体に吸収されてなかったのかと。身体にチカラが入らないはずだなって。それまで前向きだった気持がヘナヘナと崩れ落ちていくのが感じられました。


ここで、初めて「リタイア?」の言葉が頭をよぎります。
そして身体の強烈な「NO!」の声にあっさりと、躊躇無く「リタイア」を選択しました。


今までレースは「気持」>「身体」ばかりで、私の気の強さに無理をきいてくれてた私の身体。今回、あんなに口からドボドボと液体が出てきたという身体の激しい拒絶反応に遭い動揺、気持ちの強さに身体がついて来てなかったことに気が付きました…


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リタイアを決意した時、来た道を戻る第二関門より、前進する大ダワのリタイアポイントまで行くことを選んだのですが…。空っぽの身体ともう終わってしまった気持で真っ暗闇の崖っぷちのトレイルを進むことがどんなに辛かったことか。力が入らない登りと、胸のムカつきに耐えられない下り。そして何の意味も為さない前進に気持が崩れそうになる自分との葛藤。様々なことを感じ、考え、進んだ夜道の先に考え至ったのがハセツネのコンセプトである「自己責任」という考え。自分で準備した装備、食料、自分で選択したリタイア、自分で決めた前進のリタイアポイント…とにかく「自分」でいること、「自分」でいなければならないのだということが前へ進む理由でありエネルギー。

大ダワの明かりと人声が聞こえた時、身体の力がヘナヘナと抜けるのを感じ、真っすぐそのままリタイアブースに進みリタイアを申告。気がついたらら涙目になっており、それを見たスタッフの方のポンポンと肩を二回叩いて「おつかれさま」の声で今年の私のハセツネは終わりました。




静かなリタイア車で賑やかな会場に戻り、既にゴールしていたシゲちゃん達の空気に触れたことがありがたかった。独りで頑張るハセツネの後には、人がもたらす温かみは倍増。背筋を伸ばして座っていた硬いパイプ椅子から、ふんわり柔らかいソファーに飛び込んだような…そんな気持になれました。

H君は11時間台、シゲちゃんは12時間台でゴール。おめでとう。N君は同じくリタイアという結果でした〜。


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ちなみに、Sちゃんは21時間台、Fさんは23時間台でのゴール!
寒暖差の激しい中、長時間に渡りすごいなと思います。
完走おめでとう!





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不思議と悔しさが感じられなかった今回のリタイア。
思えば故障でトレーニング不足の身にはハイスピードで進み過ぎていたのかもしれません。考えればあの激しい嘔吐は柿の葉寿司の生魚だったのかもしれません(噛まずに飲み込んだし…)ただ、気持の強さに身体が付いて来なかったことは初めての経験。漠然と感じていましたが、そういう身体とも向き合わなければならないお年頃になってきたのかな とも。



レース5年生。
ずっと同じテンション、同じ感覚でレースに出場し続けられるものではないのかな。
そろそろ次のステージに自分が来ている
そんな気が しています。




今年もハセツネの厳しさ、洗礼を受けてしまいました。
こんなガチレース、一つくらいはあってもいいのかな…
って。





応援してくださった方々、ご一緒させていただいた富山のミナサマ、
ボランティアのみなさま、
本当にありがとうございました。









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by tekuteku-m | 2013-10-20 21:40 | トレイルラン(レース)

神戸・六甲を中心に山をグルグル。そして時々アートも。2016年秋、関西に戻ってきました。


by ハナ*
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