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信越五岳トレイルランニング110K 2013 当日

信越五岳トレイルランニングレース当日。
朝3時起床。

外は雨は降ってないけど、風の音が激しい。
台風接近を間近に感じました。

ほとんど眠った感じはないけど、レース当日なんてこんなもの…
(と言い聞かせる…(^^))
起きてすぐに持ってきていたバナナとお粥とFさんの岡山みやげのお餅を食す。
スタート会場で朝食は用意されているけど、直前にあわただしく食べるのがどうも苦手で…

4時半に会場着。
朝食は牛乳だけ飲んでおにぎりは補給食としてザックにキープ。
ストレッチやらトイレやらと準備していたらあっという間に1時間。

Sちゃんつながり、サロモンアスリートのKさん。
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少し緊張した背中…。
みんな同じだな〜〜なんて(^^)。


スタートゲートはRちゃん、隊長と並びリラックスモードでスタートできました。
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スータートしてすぐの登りも無理せず途中で歩きました。
ゲレンデに出る手前でH王子とSみょうさんの応援。
ハイタッチで元気いただき感謝です。

走りやすい林道がひたすら続きますが、トレーニング不足、足裏筋膜炎の我が身の調子を見ながら進みました。足裏はHOKAのおかげで大丈夫そう。でもやっぱり走り込んでいないのでちょっとしんどいかな…って
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予定通り2時間で第1エイド到着。
ここからの斑尾山の登り、意外とあっさりクリア。
自分の成長が感じられてちょこっと自信に。

1時間程で第2エイド到着。
ここは簡単に補給してすぐにスタートです。


緑の濃いフカフカトレイルを走るのは気持いい〜。
雨が激しくなってきましたが、これも「涼しい!」とウエルカムな気持。
山を走っていると自然との一体感が強く「雨」も自然の一部として受け入れられるから不思議。雨の袴岳へのトレイルの美しいこと。
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でも、この後直ぐに先ほど会話をして抜かしていったS君の「蜂〜!!」という叫び声が。
昨年蜂に頭を刺されている私は瞬時に動きを止め、蜂除けスプレーを取り出して…
としていると足を止めた私を抜いていった女子がなんと蜂の攻撃に合った様子で、悲鳴。あまりにびっくりして、刺されてもないのに私も超悲鳴〜〜(汗)

蜂除けスプレーをまきながらその女の子と走って前に逃げました。


まさにもう「運」としか言えません。
私の前後の方が蜂に刺されていました。このまま立ち去る訳にもいかず、少しオロオロしていたのですが、後ろからかたまって蜂を逃れて来た集団の一人がポイズンリムーバーを取り出し処置をしてくれて。
レース中のこの行動、ひたすら感謝です。
ポイズンリムーバーの方、本当に素敵だなと思いました〜。

「蜂〜!!」という声音に咄嗟に歩みをとめた、ちょっと恐がりな自分にある意味良かったね…って。


そんなこんなで動揺も大きく…
3Aまで2時間半以上かかってしまいました。
まぁ、これもレースですね。。


3Aからは信越五岳名物、関川添いの7キロのゆるい登り。
雨が降っており今年は涼しい〜。
二年前、去年の記憶が蘇り、今年の調子を測ります。
涼しいにもかかわらず、今年はやっぱり身体が重いなと感じながら走りました。

毎年設けてくださっている宴会隊の私設エイド、
冷凍バインやブルーベリーが感動的に美味しかったです。
ありがとうございました。


4A、51.5キロ地点。
ラントレ組サポートのみなさんとお会いでき、ちょっとリラックス。
とにかく友人知人からの応援はひたすらありがたいですね。
ここでずっと先に行っていると思っていた隊長と遭遇。
足の痛みが出ているとのこと。


4Aは隊長とほぼ同時にスタート。
このときまだ元気な隊長〜(^^)
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4Aからの登りの林道は毎年心折れるルート。
このコスモス畑から先はひたすら登りの林道です。
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走ったり歩いたり…と繰り返します。
歩いていると、「Blog見てます」と追いついた方に言われちょっとびっくり〜&やや恐縮。UTMFの時にも何人かに声をかけていただいたのですが…ウエアや装備でわかるんですね。気恥ずかしさ半分、面白いなと思う気持ち半分…


待ちに待った5A66.6キロ地点。
二時間半程で到着〜。

Sちゃん達を見つけた時の嬉しかったこと!
すぐさまTちゃんが足のマッサージをしてくれ、Sちゃんがドロップバッグの中身を取り出してくれます。補給→荷物の入れ替え→トイレ→着替えで約20分。ここでいろんな方にお会いでき元気をチャージ。そして最大はペーサーのSちゃんとここから一緒に走れるということ。「人」のチカラは大きいですね。食欲は有りませんでしたが、吐かずにおにぎりを食べられたことが私には大きかった。ここで20分の休息。



5Aは10時間11分でスタート。
最初のトレイルで、前を行くSちゃんのペースがゆっくりだったので、もうちょっと速く進めるよ、と伝えたら、見事に「ちょっと速く」のペースをSちゃんキープしてくれました。

林道にて隊長&Kちゃん組をキャッチ〜
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お揃いのウエアが可愛いですね。。



林道が苦手でつい歩いてしまう私にSちゃんが課したのが…

「ハナちゃん、次の赤いコーンまで走ろう…」
「…りょうかい!」
「ハナちゃん、次のあの2人組まで走ろう…」
「…はい!」


上手に小さな目標を作ってくれるのです。
それに素直に従うのがストレスが無くってびっくり〜。
これぞコーチング技??この小さな目標設定に感謝。


6Aまでの下りはSちゃんの引っぱりのおかげでごぼう抜き〜。

6A81キロ地点。予定通り2時間15分程で到着。
ボラ参加のTっちゃんにお会いできて嬉しかった。

ここでナイトランの装備。ここまでライト無しで来れたことが嬉しい!
ライトを装着しているとすかさず手鏡がSちゃんのポケットから取り出され…
やっぱ女子ですもんね。。いろんな意味でSちゃんナイスペーサー〜(^^)


6A〜7Aまでの舗装路は半分歩きながらも普通にクリア。
トレイル入り口にてライト点灯し、ナイトランに突入〜。
Sちゃんの引っぱりで緩やかな登りのトレイルも早歩きをキープ。


50分程で87キロ地点7A到着。
ここはゆっくり補給しました。
走りながらFacebookに経過をUPするSちゃん。
「◯◯ちゃんが『ガンバてー』って言ってるよー」とか。
みんなの応援を報告してくれるのが嬉しかった。みなさんありがとう!


そして、最後のエイド8Aへ。
少し登るトレイルもなんとなくスイスイ〜。
身体の疲労はかなり来ていましたが、二人で走るとテンション高く…(笑)
「すみませ〜ん」ときゃっきゃ二人で声を出しながら前の人を抜いて行くのがちょっと快感?気持だけは元気で45分で8Aに到着〜



92.3キロ地点最後のエイド8A。
RWSのM店長ご一行様の大きな応援。みなさんにお会いできて嬉しかった!
お蕎は気持悪くて食べられなかったけど、お粥を二杯いただきました。
ここはゆっくり15分程休んでいざ最後の難関瑪瑙山へ。


得意な山の登り…と思っていたのが、まさかここで潰れてしまった私。。足が思うように上がりません。不甲斐ない気持満載だったのですが、ずんずんおかまい無しに進むSちゃんの後ろ姿に意味なく元気づけられ、だんだん離れて行くのですが、必死に追いかけます。


「ガルルルルゥーーーーー」という獣の威嚇声を聞き…
飛び上がって、重い足で急に走り出せました。
本当に至近距離に声を聞き、未だに頭に残っています。
熊鈴やら、拍手やら、声を二人で張り上げ瑪瑙山をヨタヨタ登って行きました。
後で聞いたのですが、やっぱり熊だったようで、姿を見た方がいたとのこと。
熊の活動する夜の時間、大勢の人が通るのに驚いたことでしょう。ゴメンナサイ半分、遭遇しなくて良かった半分。本当に怖かったです…。二人で良かったなと思いました。



瑪瑙山の山頂にて、一昨年ペーサーをしてくれたMちゃんに遭遇〜。
コース誘動のボランティアとは知っていたけど、まさか山頂で会えるなんて!思わずMちゃんに抱きつき?パワーチャージして最後を進みます。ハナちゃん達が一番テンション高かったよ…と後で言われました(笑)


100キロ表示を過ぎた当たりで逆走してくる人が…と思ったら、
今回2位のSJさんのペーサーをしたH君の応援逆走ランでした。
ここで初めて第三関門の制限時刻が2時間45分早くなったことを知りました。

水は飲めたのですが吐き気も激しく、しゃべる気力も無く…思うように身体が動かずもうバテバテ…H君にSちゃんと楽しくしゃべりながら進んで〜と無理な?お願いをして(笑)二人が楽しく会話をしているのを聞きながら付いて行くと不思議としんどさが紛れました。H君、1キロ程並走してくれました。ありがとう!
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トレイルを抜ける手前の誘動でボランティア参加のオフィーさんにも遭遇。
STY、UTMF、信越、とレース中にお会いできなんだか嬉しい♪


山を抜けたウォーターステーション到着が16:55。椅子に座って少し休息。
スタートの時、あと7.4キロの林道です〜と言われて。
今の私の状態では17時間台のゴールは無理かな…という気持が頭をよぎりますがヨタヨタ小走りでスタート。

不思議に前後に人の居ない真っ暗闇の林道を歩いたりヨロヨロ走ったり。Sちゃんの「あのピカピカまで走ろう…」的コーチングもだんだん効力が無くなってきている私の疲労っぷり。

吐き気と疲労でもうしゃべることのできない自分がいました。ただ、私の疲労と反比例して、だんだんテンションが上がってきているSちゃんの後ろ姿がなんだか救いでもありました。楽しそうに前を走ってくれるというのがどんなに救いになったことか。(たぶんSちゃんはかなり気を遣ってくれてたとは思うけど)


3キロ手前ぐらいかな。女子選手を抜かしました。お互い疲労具合は似た感じでした。
延々に長いと感じた林道も「後2キロ」です〜とボランティアの方から声をかけられ、二人で一気に走り出します。

下りの林道、直ぐに息が上がり、激しい息切れ、吐き気や嗚咽とあまりの辛さに涙も…。

5Aから45キロ以上走って初めてSちゃんが「大丈夫?休もっか…」と走りながらの声かけ。私の身体は「休みたい」と言ったのですが、私の心が明確に「NO!!」と。。結果、無言で走り続けて…。

後方に先ほどの女子選手のライトが見えたのが足が止まらなかった理由。110キロは自分との戦いですが、最後の2キロはまた別の次元なのだなと。自分の中の意地を見たような…(汗)


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Sちゃん、ゴール前で鏡チェックできなくてスミマセン…(笑)
もう、とにかくゴールの声、ゲートが見えたこと、Sちゃんが駆け出す姿、
全てが嬉しかったー。


ゴールの笑顔は安堵と感謝の笑顔。
17時間53分。
今の私の状態で本当にびっくりするゴールタイムでした。



私の今持てる最大限のパフォーマンスを引き出してくれたSちゃんペーサーに感謝。最後に順位を上げることができたのは正にSちゃんからのプレゼント。

昨年初めてリタイアを経験し、悔し涙を浮かべながら見守ったゴールゲート。今年はこのゲートをくぐった瞬間に出た涙はもちろんうれし涙。110キロもの旅を経てきた感慨と、そしてリベンジへの喜びでした〜。



楽しい110キロの旅だったと言えるゴールができ、満たされた気持で今年の信越五岳のレースは終えることができました。



二人で走っていましたが、レース以外の事をしゃべることもなく、黙々と走り、レースに集中できていたと思います。気を遣わせない距離感を保ちつつも最高の気配り…ストレスの無い7時間以上の並走ができたのはSちゃんへの信頼感とレスペクトの気持、そしてSちゃんの持てるお人柄と能力。自分の頑張りが他人によってこんなに引き出されるんだなと新たな発見でもありました。


もう信越3回目…と思っていましたが、
まだまだ、3回目…なのかもしれませんね。

石川弘樹さんをはじめこんなに素敵なレースを作り上げてきてくださった方々に感謝です。



ご一緒していただいた隊長&Kちゃん、Rちゃん F本さん&S木さん、ゴールでで向かえてくださったFさん、エイドで応援をしてくださったみなさん、本当にありがとうございました!




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by tekuteku-m | 2013-09-22 22:36 | トレイルラン(レース)

神戸・六甲を中心に山をグルグル。そして時々アートも。2016年秋、関西に戻ってきました。


by ハナ*
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