LOVE展 〜森美術館 まっすぐじゃないLOVE

東京出張の寄り道は…
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話題の「LOVE 展 アートにみる愛のかたち」@森美術館へ。


LOVE=あたたかいもの
というイメージでほんわかした展覧会かと思いきや…
やっぱり森美術館、そんなことまったくなくって。

恋愛から家族愛、同性愛、異種間愛、郷土愛、人類愛、心中、別れ…なんでもござれ。
現代アートってえてしてプラスとマイナスの対比。どちらかというと負から生み出される凄まじいエネルギーも多くって。観ていて結構へヴィーで、でも見応えのある内容でした。

シャガールの有名な「町の上で」は愛する人との結婚が嬉しくって二人で空を飛んじゃった姿を描いた絵なのですが、その隣に数年後にその愛する人が亡くなり、町も戦争で焼き払われた時に描いた作品を並べていたり。なんだか観ていて涙ぐんでしまいました。


ジョン・レノン&オノ・ヨーコの映像作品は平和を語るために高級ホテルの寝室に記者を集め、「愛と平和」について語るのですが、シニカルな記者の質問に苛立つジョンの姿が赤裸裸に映し出されていたり。


草間弥生は愛について痛々しい詩を朗読していたり。
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他は、同性愛やDVの写真、生理的に受け付けないような春画があったり…
戦争の中の新婚生活を描いた作品もあったり…

とにかく濃い濃い内容。「LOVE」とは普遍的で理性というより生理的にどんな人でも持てる感情。そういう意味で自分に置き換えて想像できるので考えてしまうことはイロイロ。いろんな型のLOVEがあり、そして今の私にはヘヴィーで複雑なLOVEはやや荷が重いのかな…と思えた観後感でした。人と人、そしてモノやコトとの濃密な関わりあいの果ての真摯な姿の真っすぐではない気高さ。そこまで行き着けてこそのアートは言葉や実体以上のアーティスト達の凄みが感じられました。
だから「LOVE」なのかな。

森美術感の1周年は「Happiness」展でした。これを観に行った時は本当にハッピーな気持になったのですが…
時代なのかな。10周年の「LOVE」展はそんな柔いものではなくって、これはこれで深みがあり感慨深いものがありました。
いろんな意味でオススメかも。。



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by tekuteku-m | 2013-06-23 23:32 | 美術展、展覧会 | Comments(0)

神戸、六甲を中心に文字通り走り回っています。そして時々アートも。UTMF&UTMB完走の100マイラー。    2016年秋、関西に戻ってきました。


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