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ULTRA-TRAIL Mt.FUJI 〜STYの旅 レース当日 その2

開会式のあと、
鬼太鼓座の演奏とともにカウントダウンがはじまり…
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STY82キロの旅、スタート〜!


最初は渋滞を回避すべくも、エネルギー使い過ぎてもダメなので、
飛ばしすぎず、遅すぎず…で進む。

水だけのエイドW1には1:40程で到着。
トイレ行列に並んでからスタート。
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ここからの西富士中学校までの10キロは気持の良いコース
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途中、UTMFの六甲組Nさんと遭遇。
絶対完走してね☆とエールを送り抜かしていく。

西富士中学校エイド3:12で到着。
六甲組の応援、元気いただきました〜。

エイドにてお餅とお菓子少し、そしてスポーツドリンクをいただく。
ここでもトイレを並んで、おにぎり食べて。
そして、装備チェック!
のんびりしたつもりは無かったのに、40分程休息。

2時前にスタートし、今コース最難関の天子ヶ山界へ。
27キロ程の厳しい山中、エイドはありません。

こちら、天子ヶ岳への500mの直登。
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進めど、進めど、進めど、登りはつづき…
想定内ではあったので、とにかく前へ前へと進んで。

天子ヶ岳から熊森山までの登りが、高低表でみるとさほどアップダウンなさそうにみえるけど、
ここが気持的にもキツかった〜。

熊森山、山頂にてペットボトルの水が支給される。
こんな山中まで水を運んできてくださったスタッフの方に感謝☆
ここで、フーディを着込みヘッドライトを取り出して夜間走の準備。
目標は毛無山にてライト点灯。

ここからが一番キツかった…。
予想以上に早く胃腸がダメになってしまって。
口に含んだジェルが飲み込めず、道ばたに吐き出す。
胃薬を飲み込み、少し復活したスキをねらってジェル等を無理矢理身体にいれて。
あ、復活したかな、あ、まだダメかな…とりあえずアミノ酸を補給かな…と自分の身体の調子を以外と冷静に計れたのも信越などのレースの経験値か。

胸のムカつきと嘔吐の繰り返し。胃腸は元々強くない、こんなの想定内、こんなものだよ大丈夫…と自分に言い聞かせ、強い気持をキープさせることの大変だったこと。
途中あまりの辛さに涙がポロポロ…。
泣きながらも走ったり歩いたりを続ける自分の我の強さに、だんだん可笑しくなってきたり。

もう少しで山頂かな?というあたりで、賑やかな声が…
???こんな山奥で応援??
上に道路でもあるのかな??
と進んでいくと。

なんと!名古屋の隊長ご一行様がまさかの1945mの山頂で応援をしていました〜。
びっくりと共に嬉しくって!!
辛さも吹き飛ぶ最高にパワー貰える応援でした!
寒い中ありがとうございました。
(写真撮れば良かったな〜)

そして、毛無山からの富士山、最高の眺めでした!
日本画を彷彿とさせる淡い色彩と母なる山を感じさせるその包容力。
こころの底から「ありがとう」という気持が湧いてくるのはやはり聖なる山の神髄か。
ぎりぎり肉眼でながめられたことに感謝。
ここで、予定とおりヘッドランプ点灯。

毛無山山頂にて、六甲組のSさんと遭遇。
無言で走る事に飽きていたので、嬉しくて少ししゃべりながら並走させていだく。

ここから雨ヶ岳までの激下りは暗さと怖さもあり何度も転倒。
下りの苦手を克服せねば。

そして、またまた胃腸がダメになり。
竜ヶ岳の登りでなんども吐いてしまう。
吐いた後にふと後ろを振り返ると山肌に点々とつらなるヘッドランプの明かり。
みんな頑張ってるんだな〜て。

約8時間程で本栖湖スポーツセンターのエイドに到着。
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こちら、名物鹿カレーやカッパ飯などが食べられるのですが、もちろんそんなモノを食べる胃腸は残っておらず。六甲組Sさんに胃薬を分けていただき、お味噌汁だけいただく。温かい飲みものが身体に沁みました〜。ボランティアで参加されていたブロガーのオフィさんともお会いしておしゃべり。深夜の勤務ご苦労様です。人と会話すると真っ暗の中を一人走っていた緊張感がやわらぐのが心地よくって。

30分くらいは休息してたかな。
ここからフーディの上にゴアテックスを重ね、スタート。
思ったより天子ヶ山界でエネルギーを使ったようで、ウォーターエイドまで13キロの舗装路をかなり歩いてしまう。

ウォーターエイドでコーラをいただき、ゴールまでの14キロへいざ。
もう既に足が終わりかけ…とはわかっているけど下りは無理矢理走ります。ここはもう根性というかキモチのみ。もう食べ物も飲み物も受け付けない状態なのだけど、とにかく最後だ〜というキモチがエネルギー。

でも、最後の湖畔の舗装路4キロ、まったく走れませんでした。
足が上へ上がらない…。ヨタヨタと進んでいたのだけど。
リタイアしない程度に潰れれば本望、今の自分を最大限出し切ってボロボロになっていることにじんわり満足している私。自分が「頑張れる」人なんだなと感じられたのが一番のご褒美。
そんな満ち足りたキモチでゴールへ。




夜中の3時過ぎ、17時間1分11秒でゴール〜!
女子19位でした。




順位は気にせずに走りました。
自分を追い込むことに集中し、結果、自分でも驚きの好成績。
限られた人が出場するレース、自分の今の実力以上に頑張れたなと思います。



とにかく終始「自分に負けなかった」という感じ。
正直辛くて辛くて泣きながら走ること何度か。
でも、ひたすらポジティブな気持をキープすることを心がけ
レースに集中できたなと思います。



思い残すことは…次回は最後の湖畔の舗装路も走れる体力を001.gif




ゴールで待ってくださっていたT中さん、探す事ができずスミマセンでした。
隊長もお会いできず残念でした…(汗)
ランナーズアップデートを見て声援をおくってくださっていた方々、ありがとうございました。



そして、険しい山中にダウンジャケット着込んで待機してくださっていたボランティアの方々、
地元の中学生や関係者の方々、
エイドで温かい拍手を送ってくださった方々、
遠方からの駆けつけてくださっていた方々、
「人」のサポートがとにかく最高でした。
全てのボランティアの方々に感謝です。


そして、プロデュース、実行委員長をされた鏑木毅さん、こんなレースを作ってくださって感謝です。なみなみならぬ努力と苦労だったかと思いますが、本当に気持よくレースを味わうことができました。今まで経験したことの無い最高のレースでした。



ご一緒していただいたCちゃんMちゃん、東京組のみなさんも
ありがとうございました!









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by tekuteku-m | 2012-05-25 23:20 | トレイルラン(レース)

神戸・六甲を中心に山をグルグル。そして時々アートも。2016年秋、関西に戻ってきました。


by ハナ*
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