熊野古道 小辺路 トレラン 〜1日目

こんな時期だからどうしようかな…
と迷いましたが、三連休は予定通り「旅」に行ってきました。

マイナスの空気に押しつぶされそうな気分になってたけど、
まずは自分がしっかりしなきゃね、、って。



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一度は行ってみたかった熊野三山。
そこへ通じる5つの参詣路がいわゆる「熊野古道」です。

今回は山深いと言われている「小辺路」(こへち)、
高野山〜熊野大社の70キロを走って来ました〜。


急遽決まった旅だったせいもあり、装備は11ℓのトレランザックに入るもののみ。
超軽装…(後で軽装過ぎて反省もしましたが)
一日目は中間地点の「三浦」の集落で宿泊、
二日目はゴールの熊野大社の「湯の峰温泉」宿泊、まる二日かけて走るというプラン。
二日目以降の荷物は出発の朝、コンビニから宿宛に送っておきました〜。



自宅を朝6時頃出て、電車とケーブルとバスを乗り継いで高野山へ!
こないだは、足で登って降りたのでお世話にならなかったケーブルです。
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高野山駅。ここからバスに乗って「千手院橋」で下車。
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「熊野古道小辺路」のスタートは高野山の金剛三昧院の入り口の横です。
道、凍っています…
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今回の旅のお供は、金沢Mちゃん。
女子二人のトレラントリップです。
セルフタイマーで、熊野古道小辺路70キロのスタートをパチり。
偶然にもお揃いでパタゴニアのフーディニ着用です。
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舗装路をしばらく歩き、トレイルヘ。
三日前に降った大雪がかなり残っています。
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薄峠を経て、丁石を過ぎ、小さな集落へ。
こんな山の中なのに、とってもきれいなトイレがありびっくり〜
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雪の残る龍神スカイラインをしばらく歩きます。
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車がたまに通りますが、
みんな突然人の姿が現れびっくりしているのがわかります…
こんな看板もありました〜
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スカイラインを抜けたトレイルはこんなに積雪が〜〜
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雪は積もっていますが快晴のトレイル気持いい〜〜
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積雪があるところはかなりの量なのに
雪の無い所は全く残ってないので不思議です。
ところどころこんなお地蔵さんが。
熊野古道らしいですね〜〜
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舗装路とトレイルが交互に続くルートを走って、
山を下りた先が大股の集落。ここまで約17キロです。

ここで初めて登山者にお会いしました〜。
ずっと辿って来た雪の足跡は彼らのものでした。



大股の集落から熊野古道小辺路最難関の伯母子峠ヘ。
急な坂道が続きます。
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だんだん積雪が増えてきます。
溶けかけの雪なので、靴がグショグショに…
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でも元気に走ってます。。
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本来の小辺路は伯母子峠の山小屋へ行くルートですが、せっかくなので
伯母子岳の山頂へ行くルートへ。
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雪、凄すぎて楽しい〜〜

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山頂は日が当たるせいか意外にも雪がありませんでした。


本日快晴。
360度視界の広がる山頂は本当に気持いい!!
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山頂でテンションアップ!
20分くらい遊んでいたでしょうか。。
気持ち良かったです。

下りはスノーラン。
靴がグショグショになりながらもダッシュで駆け下りました〜
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かなりの積雪で一瞬道標を見落としそうになりましたが…
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山小屋到着。
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ノートに記入して
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三浦口までの最後の下りへいざ出発。
が…、山小屋を出発してから10分くらいでしょうか。
急なカーブになっているトレイルが崩落しており、
その上に雪が積もって通行不可になっている様子。

地図に迂回路有りと書いてあったので、その個所と勘違いし、
トレイルをはずれ、崖の上へ二人で登っていきました。
木が少なく雪の中に手を突っ込んで岩などを掴んではい登り、
振り返ると崖の下は雪で凍った谷の底。
…怖い。

かなり登ったところで、どうやら迂回路ではないと気づき、
Mちゃんが上まで行くより横を進む方がいいと判断。
崩落したトレイルと平行する形で崖を横へ進みます。
手も足もグショグショで寒くなってくるわ、日も暮れそうだし、
足下は谷底だし。

先ほどまで優しかった山が一変して凶暴な場所に。
山を軽く見ては行けない…と。

実は3日前に三浦の宿の方から雪で危険なので中止した方が良いとの連絡を
いただいていたのですが、週末から温かくなるので大丈夫と勝手な判断。
今回この判断を深く反省することになりました。

人間、危機に直面すると「怖い」とか「楽しい」とか余計な感情が停止し、
ただただ目の前のことをクリアするだけに神経が集中するのだと
今回初めて経験しました。

感情はストップ。とにかく足を滑らさないよう集中、トレイルを見つける事。
幸いにもMちゃんが先に進み、トレイルを見つけてくれて、戻る事ができました。
Mちゃん本当にありがとう。

よかった〜と喜んでいたのもつかの間、
数分後、デジャブ??と思える同じような崩落&積雪のカーブが登場し、
再び迂回。

なんとこのデジャブカーブがその後何度も続き、
この数キロ進むのに1時間程かかってしまいました。
二人して無言。あまりの恐怖に写真は無し。
ちなみに、雪がない崩落トレイルはこんな感じ。
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今回軽装だったため、もしトレイルに戻れず雪の中を彷徨っていたら
低体温症などになっていたかもしれません。
やっぱりもう少し装備必要だと痛感しました。。


もう、雪も無いし大丈夫かな…
とかなり下った所に祠があり、弘法大師さまが。。
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あああ助かったんだ〜〜
と。

お祈りすると張りつめていた気持がゆるんでいきます。
自分が自然の中で生かされているのだという謙虚な気持が湧き出てきました。


道中、何度も出会ったお地蔵さまや祠。
それらが今の何十倍も危険であっただろう昔の旅人の気持の泰平を保つ役割を果たしていること、
日本人の信仰というのは自然と共にあるのだと身を以て感じました。
古人の気持がふっとシンクしてきたようなそんな経験です。







ヘッドランプは持参しているものの、できることなら使いたくない…と。
日暮れが近づいてきているのでスピード上げて山を下ります。
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集落の橋が見えて、やった〜もう大丈夫だ〜と、
ややはしゃいで降りて行くと、
なんと心配した宿のお母さんが登山口まで向かえに来てくれていました〜
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朝に集落の方が小屋まで登ったが危険で折り返してきたため心配したとのこと。
ご心配おかけしてすみませんでした〜
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Commented by こうじ at 2011-03-26 13:00 x
お疲れさま。弘法大師さまもまさか後世でガールズ2人がこんなトコ走るとは思ってなかったやろうね。

崩落トレイル怖すぎ(ToT)/~~~
滑落トレイルにならなくて良かった(^_-)-☆
Commented by ハナ at 2011-03-26 22:45 x
こうじさん、あまりに濃い三日間だったので、まとめきれず長くなってしまったBlogを読んでいただきありがとうございます〜。

今回は「山」と向き合い自分とも向き合ったトレラン。
弘法大師さまが助けてくださったのか、
それとも与えてくださった試練なのか…
なにはともあれ良い経験でした〜〜
by tekuteku-m | 2011-03-22 23:43 | トレイルラン(トリップ) | Comments(2)